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  • 【更新日】2025年11月19日
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ロブレ再開発及び小山市中央市民会館整備検討特別委員会視察報告(令和7年9月22日)

群馬県高崎市【高崎芸術劇場について】

1 高崎市の概要

高崎市は関東平野の北端に位置する群馬県内最大の都市で、総面積 459.16平方キロメートル、人口は約36万7000人である。3本の高速道路、2本の新幹線が集中する北関東の要衝で多くの工業団地が整備されている。芸術・文化面では、群馬音楽センターをはじめ、高崎シティギャラルー、高崎市美術館、高崎市タワー美術館などを有し、広く芸術文化活動の場として利用されている。

2 高崎芸術劇場の概要について

高崎芸術劇場は東口の新しい都市軸の中核となる集客施設として、2019年9月20日に開館し、東街区の音楽ゾーンを担っている。また、高崎駅東口から直結しているペデストリアンデッキ経由で、徒歩5分で到着することができる。専用の駐車場はないが、大劇場公演日には周辺駐車場と劇場が5分間隔で運行される無料シャトルで結ばれている。建物は5階建てで、幅広い音楽や舞台芸術の高度な演出に対応できる大劇場(2027席)や、建築音響にこだわった音楽専用のホールである音楽ホール(412席)、ライブハウスとしても能舞台としても活用できるフレキシブルな空間であるスタジオシアター、カフェレストラン等が内設されている。

3 高崎芸術劇場の建設・整備の経緯について

1961年より市民に親しまれている群馬音楽センターの建物診断の結果、舞台の近代化や残響等抜本的改善は困難とされたことより、平成22年より芸術・コンサートホールの検討が行われたとの事であった。同じく平成22年に市全域を集客都市ととらえ、駅東口周辺に広域交流機能を持たせるという「都市集客戦略ビジョン」、平成23年に栄町駐車場を含むエリアを計画区域とする「都市集客施設の基本方針」、また平成25年にはパブリックセンターの東エリアを、群馬交響楽団の拠点になる大ホール・小ホール・スタジオ機能で構成する音楽ホールゾーンとして整備するとする「高崎市都市集客施設基本計画」を策定したという。高崎芸術劇場の整備費用は約260億円であり、国からの補助金も活用したとの事であった。席数を検討するにあたり、小さいと全国ツアーといった大きい舞台に対応できないことから、2000席規模となったとの事である。

4 高崎芸術劇場の現地視察について

大ホールは栗梅色を基調とした大変重厚なホールであった。客席の形状は緩やかに広がる扇型で、高齢化社会を鑑み、あえて2階席までとしているとの事であった。観客席の座面はウレタンが通常の1.5倍も入っており、長く座っていても疲れにくい工夫がされていた。客席前部は可動式となっており、オーケストラピットや拡張舞台とすることもできるようであった。また、音の響きにもこだわっており、音響反射板使用時には残響時間が2.2秒となっており、どんな演出にも対応できるホールとなっているとのことであった。

次に拝見したスタジオシアターは、大ホールと趣が大きく異なり、黒を基調としており、また音が反響しない仕様になっていた。理由としては、音が反響してはいけないセリフのある講演や和芸を行うためとの事であった。平土間・3間・5間・7間の舞台に対応できるとともに、本屋根付きの仮設の能舞台も完備しており、この会場で年に2回能舞台を行っているという。また、高崎はロックの街であり、このシアターはロックフェスの会場になっているという。ただ、スタジオシアターは様々なことに使用できる反面、どのように使ったらよいのか使用者がわかっていないという状況もあるようで、利用率が伸び悩んでいる面もあるという。

音楽ホールはリサイタルや室内楽に特化しており、残響音も計算して作られているという。高崎市は群馬交響楽団が本拠地として活動しているということもあり、また小さなアンサンブルなどができる舞台も求められていたこともあったことからこのようなホールが作られたとの事であった。奏者の息遣いが聞こえるような距離で、一流の音楽を聴けるということで、大変好評のホールであるとの事であった。

また、搬入口も非常に広く、11トントラックが5台止められる仕様となっていた。その他にも市民の方が共通スペースでくつろがれていたり勉強していたりする様子も見ることができ、市民の方に愛されている建物であると感じることができた。

実際に高崎芸術劇場を視察し、2000人規模のホールの雰囲気や設備を実際に見ることができたとともに、その土地の文化や需要に特化した様々なホールを見せていただいたことは大変参考になった。また、搬入口などの裏方も使いやすい工夫がされており、表に出ない部分の使いやすさも大いに重要であると感じた現地視察であった。今後小山市に新しい中央市民会館を建設するうえで、その土地の需要等にあわせて作られ、市民に愛されている高崎芸術劇場は、大変参考になるものであった。

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