
都内で暮らしていた加藤木さんは、栃木県に訪れる機会が増えたことや様々なめぐり合わせから小山市に移り住みました。
小山市にゆかりはありませんでしたが、移住検討先で暮らしを体験できる「お試しの家」を通して、おやま暮らしのイメージを広げたそうです。
移住後は出会いの輪が広がり、馴染みがあるお店での買い物や飲み仲間との楽しい時間を過ごしています。そんな加藤木さんに、移住のきっかけや移住後の暮らしについてお話をうかがいました。
「ままだ」の響きに惹かれて興味を持った小山市
加藤木さんは空間を美しく演出するインテリアスタイリストとして働いています。仕事現場は都内が多く、移住前は都内で暮らしていました。
気持ちに余裕が無くなるほど忙しなく働く日々のなか、コロナ禍で働く環境が大きく変わったことから働き方と生活環境を見直したといいます。
「駐車場があり、仕事用の小道具が置ける物件を都内で探していましたが、条件が合わずなかなか見つかりませんでした。そこで都内に通うことを選択肢にいれて少しずつ範囲を広げるうちに、のんびりと暮らせる場所がいいなと考えるようになりました」
たまたまプライベートで栃木県に行く機会が増えていたという加藤木さん。餃子やシュウマイなど栃木県の情報を得るなかで、小山市の伝統工芸「間々田紐(ままだひも)」を見つけ、「間々田(ままだ)」という響きに惹かれたそうです。

間々田紐(くみひも体験の様子)
その後、小山市の間々田で物件を探すようになり、小山市役所の移住相談窓口に相談する機会が増えたといいます。
「お試しの家」で体験したおやま暮らしが移住の決め手
加藤木さんは、小山市役所への相談から小山市内の個別案内「おやま暮らし妄想ガイド」や期間限定で暮らしを体験できる「おやま暮らしお試しの家」を知り、申し込むことにしました。
お試しの家は数ヶ月先まで予約が埋まっている状況だったそうです。キャンセル待ちをしていたところ、たまたま空きがでたことで利用できたといいます。
「お試しの家を見に行ったら、まさにこういう家に住みたいと思っていた素敵なお家でした。気持ちが高まって『縁側で読書や刺繍をしながら日々過ごしたい』と、妄想みたいなことを同行いただいた市役所の人に話していました(笑)」

お試しの家外観
お試しの家には敷地内に小さな畑があり、車がない人でも移動できるよう電動自転車が備え付けられています。電動自転車でスーパーへ買い物に行ったり、近くの酒蔵でお酒を購入して店員さんと話したり、短い期間ではあったものの引っ越すことを決めるには十分だったといいます。
「お試しの家で暮らしているときに引越し先を決めました。市役所の人もとても良くしてくれたし、手続きの際も本当に安心しました」と話す加藤木さん。
お試しの家での体験は、小山市への移住を後押しする大切な期間となったようです。
「なにもないけれど良い所だよ」という言葉の意味を実感
おやま暮らしを始めた加藤木さんは、人づてに色々な場所を教えてもらい、行く先々でまた別の紹介を受けて出会いの輪が広がっています。
「まちなかにある本屋さんの近くを通ったときに、店員さんが『入っていきなよ』と声をかけてくださって飲み友達になったこともありました。栃木市の古着屋さんを紹介されて自分で刺繍した洋服を着ていったら『えっそれもう売りなよ』と言われて、その気になって自分の作品を販売したこともありました」
その他にも、移住者を対象とした交流会「おやまビギナー」への参加や近所で暮らすおばちゃんから編み物や赤飯の作り方を教えてもらうこともあるそうです。

おやまビギナー参加時の様子
また、移住前におやま暮らしをしている人に聞いた「小山市は、特別な観光地がなくて、なにもないと言われることがあるけれど良い所だよ」という言葉を振り返り、次のように話してくれました。
「思川や道の駅に行こうとすると田んぼと空が綺麗で『何この景色!』って感動したことを憶えています。よーく見ると全てが本当に発見ばかりで、すごい面白い場所だなって思います。今までは次のスケジュールが決まっていないと焦るくらいせかせかと働いていたので、『もう少し肩の力を抜いてもいいよ』と言われているような感覚になりました」
心が穏やかだからこそ言える言葉であることを振り返り、「人と人が向き合う時間みたいなものを学ばせていただいています」と、おやま暮らしについて丁寧にお話をしていただきました。
おやま暮らしを考えている方々へのメッセージ
ただ通勤するための暮らしというよりは、忙しさから離れて自分と向き合う時間や人と交流する機会ができて、おやま暮らしの良さを実感しています。
スーパーや道の駅ではシーズンに合わせた食材が並び、お野菜とお米が美味しいので、季節とともに時を過ごせる素敵な場所だと思います。
生活もスーパーが近くにあるから困らないし、駅から20〜30分歩いただけでのどかさを感じることができるし、バランスがすごく整っていて素敵なところだと思います。
この記事を書いた人

藤本尚彦
一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」