熱中症について
地球温暖化に伴い熱中症による救急搬送患者数は増加傾向となっています。
熱中症は命にかかわる病気ですが、周りの声かけや予防対策をすれば、防ぐことが出来ます。
国は「熱中症予防強化期間」を4月1日から9月30日として、時季に応じた適切な呼びかけを行うこととしています。
体が暑さに慣れていない5月頃から残暑の厳しい9月頃までは、特に熱中症に注意が必要です。
小山市でも、熱中症による救急搬送件数が増加しています。
2022年の発生状況
熱中症発生場所
- 第1位 住居 39.2%
- 第2位 仕事場(工場等) 14%
- 第3位 道路 14%
救急搬送者
- 第1位 高齢者 58.7%
- 第2位 成人 31.5%
- 第3位 乳幼児 2.1%
熱中症は住居内で起きることが多く、高齢者や子どもの方は、熱中症になりやすいため特に注意が必要です。
1.熱中症とは?
「環境」「からだの状態」「行動」のそれぞれの条件が合わさると、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、熱中症の症状が引き起こされます。
症状
- 軽症…めまい、立ち眩み、こむら返り、大量の発汗
- 中等症…頭痛、吐き気、身体のだるさ
- 重症…意識がない、けいれん
(イラスト)厚生労働省:「熱中症予防のために」パンフレットより
自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車(119番)を呼びましょう。
2.熱中症の応急処置
- エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難
- 衣服をゆるめ、からだを冷やす(首の周り、脇の下、足の付け根など)
- 水分・塩分、経口補水液※などを補給 ※水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの
(イラスト)厚生労働省:「熱中症予防のために」パンフレットより
自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車(119番)を呼びましょう!
詳細は「熱中症が疑われる人を見かけたら(厚生労働省ホームページ)」をご確認ください。
3.熱中症にならないために
暑熱順化とは
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは、徐々に体を暑さに慣れさせることを言います。
本格的な暑さが来る前の体は、気温が高いにも関わらず、汗が出にくくなっており、体から熱が逃げないため、体温調節がうまくできず、熱中症が引き起こされます。
暑熱順化がすすむと、発汗量や皮膚の血流量が増加し、体の表面から熱を逃がす「熱放散」がしやすくなります。
暑熱順化には、個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。熱くなる前から備えることが大切です。
暑熱順化をすすめる方法
- 湯船に10分間浸かる
- 筋トレ・ストレッチを行う
- ウォーキング、ジョギングを行う
熱中症予防のポイント
- のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給する
- 扇風機やエアコンで温度をこまめに調節
- 遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
- 外出時には日傘や帽子を着用
- 天気のよい日は日陰の利用、こまめな休憩
- 吸湿性・速乾性のある通気性のよい衣服を着用
- 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
(イラスト)厚生労働省:「熱中症予防のために」パンフレットより
『熱中症警戒アラート』発表時には、外出をなるべく控え、暑さを避けましょう。
熱中症に関する情報発信
熱中症警戒アラート
環境省と気象庁は、令和3年度から「熱中症警戒アラート」を全国で運用しています。
熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)※に基づき、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼びかけ、国民の熱中症予防行動を効果的に促すための情報です。
全国を58に分けた府県予報区等を単位として発表し、発表対象地域内の暑さ指数算出地点のいづれかで、日最高暑さ指数33以上と予測した場合に発表されます。
発表された情報は、テレビ・防災無線・SNSを通じて発信されます。
※暑さ指数(WBGT):気温・湿度・輻射熱(日差し等)・風等から成る熱中症の危険性を表す指標。
小山市の情報は、小山市安全安心情報メール配信中とX(旧ツイッター)にて情報を配信中。
小山市以外の地域状況は環境省公式LINEアカウントをご活用ください。
啓発チラシ
小山市では高齢者・成人・こどもの3種類を作成し配布をおこなっております。
企業団体等の方でチラシの配布をご希望される方は健康増進課(電話番号:0285-22-9520)までご連絡ください。
高齢者


成人


多言語版は「熱中症を防ぎましょう 普及啓発用資材(リーフレット等) | 厚生労働省」をご覧ください。
こども


他の熱中症関連情報
- 小山消防署ホームページ:熱中症の救急搬送に関する情報
- 環境省:熱中症予防情報サイト
- 厚生労働省:熱中症予防のための情報・資料サイト
- 栃木県:「熱中症」に注意しましょう!
- 熱中症予防声かけプロジェクト