ライフデザインとは、「将来、どんな人生を送りたいか」を考えることです。
一人ひとりが違う考えを持ち、生き方も様々。
そんな多様性の時代で自分らしく幸せな人生を送るには、社会を理解するだけでなく、自分自身について知ろうとすることが大切です。
選択肢の多い時代
進学や就職、結婚、出産といった人生の節目となるイベント(=ライフイベント)はこれまでの画一的なものから多様的なものへと広がりを見せています。
例えば、「結婚」について調べてみると、20年前と今とでは大きく状況が変わっていることが分かります。
上のグラフは小山市の男女別の50歳時未婚率の推移を表しています。
このグラフを見ると、2000年は、男性の87%以上、女性の96%以上の方が一度は結婚しています。
そこから20年で未婚率は上昇し、2020年には50歳時の未婚率は男性の26.18%、女性の13.63%に及んでいます。
このことから「結婚」に対する考え方は、大多数の人が当たり前にするものから、それぞれの生き方にあわせ柔軟に「選択する」ものに変化しつつあると言えます。
また「就職」についても、仕事と生活の調和を求める「ワーク・ライフ・バランス」の価値観が広がっている他、終身雇用や年功序列といった日本型雇用が転換期を迎えています。国においては、個人の能力を生かした転職や起業による成長産業への労働移動を促すべく、労働市場改革を打ち出しています。
さらに労働環境については、長く続いたコロナ禍によってリモートワークなど場所や時間に縛られない働き方も広まり、個々の多様な生き方を踏まえた働き方が実現できるよう、さらに多くの選択肢が現れています。
※50歳時の未婚率:「45歳~49歳」と「50歳~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率(結婚したことがない人の割合)を算出
ライフデザイン事業について
選択肢が多いということは、自分に合った生き方をしやすくなっていると言えます。
その一方で、自分にとって何が重要かを自覚していなければ、自分が納得できる答えは選択できません。
そこで小山市では、「誰もが自分らしい幸せな生き方(ウェルビーイングな生き方)を選ぶことができる小山市」を目指し、就職・結婚・出産などの様々なライフイベントに柔軟に対応するためのきっかけづくりの機会を若者世代に提供すべく、「ライフデザイン事業」を実施します。
(取組の様子は、随時こちらに掲載します。)
小山市のライフデザイン事業
- 男女共同参画フェア
人権・男女共同参画課主催のイベントで「ワーク・ライフ・バランス」をテーマに学生や企業・一般参加の方々と意見交換を実施しました。
本事業としては、意見交換中に「働きながら『在りたい姿』を実現するには」という議題で、参加者にライフデザインについて考えてもらいました。
参加した学生からは、今回の取組を通して「もっと自分から企業に関して調べようと強く思えた」と言った前向きな感想を聞くことができました。