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概要

広報小山2021年7月号

特集2コウノトリ幸せを運べコウノトリ誕生?巣立ち「のぞみ」の飛び立つ瞬間よこたこうじ(撮影:渡良瀬遊水地見守り隊横田耕司氏)令和3年3月末、渡良瀬遊水地の巣塔に定着しているコウノトリ「ひかる♂」・「レイ♀」ペアに、3羽のヒナが誕生しました。そのうち1羽は残念ながら亡くなりましたが、2羽のヒナは順調に成長し、5月10日には、個体識別のための足環の取り付けと検体を採取しました。採取された検体を調べた結果、ヒナの性別はそれぞれオスとメスであることが判明しました。ヒナ2羽の名前は、募集した愛称から選ばれ、オスは「りょう」メスは「のぞみ」に決まりました。名前の由来は、「りょう」は、渡良瀬遊水地の「良」の字を取りました。昨年命名された「わたる」「ゆう」に続いて、誕生した場所の名前にちなんで命名されたものです。「のぞみ」は、どんな時でも希望をもち続けることで、明るい未来は必ずやってくる、望みは叶う、という思いを込めて命名されたものです。採用された愛称を応募いただいた方の中から抽選で渡良瀬遊水地関係市町の名産品が送られます。6月3日、「りょう」と「のぞみ」は無事に巣立ちました。肉食の大型の水鳥で、特別天然記念物に指定されているよ。日本の野生のコウノトリは1971年に絶滅してしまったよ。大きさは?●身長約100~110 cm翼を広げた幅200~220 cm●体重4~5kg何を食べるの?●魚、カエル、昆虫、ネズミ、蛇など。動くものならなんでも丸飲みにしちゃうよ。どうして絶滅しちゃったの?狩猟による乱獲、戦争や開発による巣を作る大木の伐採、農薬使用によるエサとなる生き物の減少が原因だよ。野生復帰の取り組みで野外で生活するコウノトリが増えているよ。コウノトリが暮らすには豊かな自然環境が必要なんだ。どんなところに巣をつくるの?巣の直径は約2m。高い松などの木にかつては作っていたよ。現在は巣を作れる大きな木がなく、電柱や鉄塔などに巣を作ってしまうので、人工的に巣塔を用意してあげてるよ。コウノトリの1年コウノトリは愛情深い鳥で、一生連れ添うよオスとメスが交代で卵をあたためるよヒナのためにたくさんのエサを巣に運ぶよコウノトリのヒナは2か月で飛べるようになるよ普段は、草はら・ため池・川の浅瀬にいるよ。魚、カエルを捕まえて食べるよ1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月ペアづくり産卵子育て巣立ち6広報おやま2021.7