広報おやま 2023年7月号

気づいたらパティシエに…。 国際TBC調理・ パティシエ専門学校 講師 雨 あ ま 笠 が さ 理 り 恵 え さん きらり小 お 山 やま 人 びと ~紹介したい人がいます~ No.7 輝く人にインタビュー 雨 笠さんは栃木市藤岡町出身で、学生時代はスポー ツに明け暮れていましたが、高校3年生の時に母 親から「手に職をつけなさい」というアドバイスを受け て、栄養士の資格がとれる短大へ進学。就職を考えた 時に何かを作る仕事をしたいと思うようになり、調理師 免許取得のため夜間の専門学校にも通いました。そこで、 先生からアルバイト先として吉祥寺の人気フランス菓子 店「パティスリーサロン・ドゥ・テ・ゴセキ」のオープ ニングスタッフのアルバイトを紹介され、オーナーの五 関さんからパティシエのおもしろさと基礎を学び、気づ いたら、パティシエの道を進んでいたということです。 その後、「ホテル日航東京」のパティシエを勤めまし たが、東日本大震災をきっかけに“自分はこのまま東京 でお菓子作りをしていていいのか”と考え始め、以前か ら話をいただいていたTBC学院小山校の常任講師とし ての道にチャレンジすることにしました。 雨笠さんのモットーは、講義中でもお菓子作りを楽し むこと。そうすれば、学生たちも楽しみながら学んでく れて、食べると思わず笑顔が溢れるお菓子を作ることが できる。入学当初はお菓子を全く作れなかった学生が練 習を積み重ねて作れるようになったときや、自分から意 見を述べてくれるときなど、日々成長した姿を見ること が一番の喜びです。 また、栃木県の洋菓子コンテストに作品を出展して賞 をとった生徒がもっと上を目指し、日本最大の洋菓子コ ンテスト「ジャパンケーキショー東京」に出場して毎年 たくさんの受賞歴を残しています。作品製作にはかなり の時間を要するため、放課後だけでは足りず、学生たち は寝る間を惜しんで夜まで取り組むこともあります。作 品に対する意見を雨笠さんだけでなく、友達と相談し あったりすることで日々成長していく様子を目の当たり にすると、夜まで続く試行錯誤への付き合いを断れない と笑顔で話してくれました。 そして、月に1回「エッグスマイル」という学生たち がメニューから調理・販売まで行うスイーツショップの 運営や、カフェとコラボしたイベントの開催もしており、 それらを通じてパティシエを目指す学生たちの真剣に学 んでいる姿を、小山市のたくさんの人たちに知ってもら いたいということです。 TBC学院小山校の卒業生の多くは、人気菓子店に就 職し、その後も活躍を続ける方が多いため、栃木県内の 菓子店から人材を求める声が絶えず、就職率は8年連続 100%となっています。きっと皆さんがお気に入りの菓 子店でも、雨笠さんが教えたパティシエたちが楽しく活 躍していることでしょう。 広報おやま 2023.7 14

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