広報おやま 2023年7月号
とです。 また、協会では小学生を対象としたガイドやヨシ灯り作 りの出前講座も実施していますが、子どもたちの目の輝き や発想力には刺激をもらえるとともに、やりがいを感じら れるとのことです。 さらに、ガイド活動に加え、「渡良瀬子ども自然塾」を 運営し、今までの活動を通して学んだことを子どもたちに 伝えることにより、渡良瀬遊水地の自然環境や豊かな生態 系を維持するための次世代の人材輩出を目指しています。 このように活動を通じて人の輪が広がっている門馬さん ですが、自らが学んだことをそのままにしておくのではな く、学んだことを活かし、人に伝えることが重要だと語っ てくれました。 のことです。 さらに、ハンドベルの指導も20年続けている鈴木さ んは、おやま市民大学シニアコースのハンドベル講師を 1期から7期まで務めており、高齢者施設への慰問演奏、 子育て支援の場や市内の小学校への出前講座、障がいの ある子どもたちへのグループ指導などを実施し、幅広い 世代に対して活動をされています。 このように、自身の活動が結果的に社会教育につながっ ていったという鈴木さんですが、これからも、老若男女 誰もが楽しく参加できるこのような活動が、「生涯学習」 として重要だと意欲的に語ってくれました。 小山市社会教育委員を20年以上務めている鈴木さんは、 市内で「ベルトリー音楽スタジオ」というピアノ教室を 主宰しています。 教室ではピアノの指導法の一環として、先生と生徒が 一対一の指導ではなくグループでのレッスンを行ってお り、時には子ども同士で考えさせることで、音楽を通じ てコミュニケーション能力を養うことも目指しています。 このような学習を通して子どもたちの自ら学ぶ力や問題 解決能力が育ち、ピアノ以外にも活かされていくといい ます。 また、現在は新型コロナウイルスの影響により休止中 ですが、ピアノ教室と並行して子どもたちの交流拠点と なる「寺子屋」を主宰しており、学年の異なる子どもた ちとのグループ活動で、ものづくり・音楽活動・絵画・ 書道などの学習を取り入れ、この場でもコミュニケーショ ン能力を養っています。こうした活動には、地域の大人 たちの協力も加わり、参加者は人づてに広まっていると 門馬さんが渡良瀬遊水地のガイドとして活動することに なったきっかけは10年以上前にまで遡ります。定年退職 した後、小山市のことを改めてよく知ろうと写真を撮りな がら市内を巡っていた際に渡良瀬遊水地に行き、その景色 に魅せられたといいます。そこから人づてに市が実施する 観光事業に携わることになり、広報特派員なども経験しま した。 そして、平成27年に市がおやま市民大学「渡良瀬遊水 地ボランティアガイド養成講座」を実施した際に、既にガ イドとして活躍していた門馬さんはアドバイザーとして参 加しました。この時の受講生が活動仲間となり、平成29 年に小山市渡良瀬遊水地エコツーリズムガイド協会を設立 しました。 活動を通じて様々な人と知り合う機会が増え、新しい ことを知ることができるため、現在、協会員の平均年齢 は約70歳ですが、若い世代の方々と関わることで気持ち が若くいられるといいます。今年度も生涯学習センター ではおやま市民大学でのボランティアガイド養成講座を 実施していますが、そこには30代の参加者もいるとのこ 門 もん 馬 ま 悠 ゆう 一 いち さん 鈴 すず 木 き 久 く 美 み 子 こ さん 生涯学習への取り組み 小山市渡良瀬遊水地 エコツーリズムガイド協会代表 小山市社会教育委員委員長 ベルトリー音楽スタジオ主宰 広報おやま 2023.7 4
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