広報おやま 2023年9月号
小山市の有機農業の現状と目標 小山市では、 平成24年から 「ふゆみずたんぼ実験田」 推進協議会としてコシヒカリの有機 栽培を開始しました。 しかし、 農家の高齢化、 後継者不足のほかに、 有機栽培における雑草対 策等の栽培管理の困難さが問題となっています。 昨今の地球環境への関心の高まりや、 持続可能性を求める市民の声等により、 スーパーなど に有機農産物等の売り場が見かけられるようになりましたが、 その数は少なく、 消費者にとって 有機農産物等の入手は容易ではありません。 このように、 有機農業には生産から流通・消費まで多くの問題があり、 それらを解決するため、 市では小山市有機農業推進協議会を設立し、 人 ・ いのちを大事にする有機農業を小山市の未 来に必要不可欠なものと位置づけ、 持続可能な地域農業の発展を図っています。 また、 このような有機農業の現状を踏まえ、 生産から消費まで一貫し、 農業者のみならず消 費者、 事業者や地域内外の関係者と連携し、 顔の見える地産地消と地域経済の循環と活力を つくりだし、 持続可能な地域農業の発展を図ることを目指しています。 ※「ふゆみずたんぼ」とは、冬の間も田んぼに水をためておく農法です。稲刈り終了後、冬から春にかけ水を貯めておくことで、微 生物や藻が発生します。すると様々な生き物が田んぼに集まり、豊かな生物環境を作ります。また、雑草を抑制するとともに施 肥効果を得て、農薬や化学肥料に頼らない安全安心な農法が進められるようになります。 小山市有機農業推進協議会 JAおやま よつ葉生活協同組合 流通事業者 流通・加工 小山市 農家 ふゆみずたんぼ実験田推進協議会 生井っ子プロジェクト 小山市認定農業者協議会 生産 消費者 小山市生活学校 小山っ子の未来を守る会 消費 広報おやま 2023.9 4
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