広報おやま 2023年9月号
「地産地消 いのちと健康 ・ 暮らしを守る」 をスロー ガンに掲げるよつ葉生活協同組合の取り組みについて、 元理事長で、 現在は顧問を勤める冨居さんにお話を伺 いました。 冨居さんは元々はなんと主婦として同組合の 組合員だったいうことで、 加入したきっかけは、 お子さ んのため安全な食べ物を手に入れるためだったとのこと ですが、 そこから有機農業の推進に関わるようになりま した。 有機農業というと安心安全で子どもたちをはじめとす る人々の健康のためというイメージがありますが、 環境 への負荷を抑えることで自然環境を回復させるという側 面もあります。 特に田んぼはたくさんの生きものが生息 する場所でもあり、 貯水機能は自然のダムとして洪水の 防止にもつながるため、 環境保全や生物多様性にも貢 献します。 それによって子どもたち自身の健康だけでな く、 子どもたちが将来成長した際の、 地球環境を守るこ とにつながっています。 現在、 よつ葉生協で扱う農産物はすべてが有機農業 で作られたものではありませんが、 約2~3割は有機農 産物で、 残りも農薬の使用回数を基準以下に抑えたも のだということです。 有機農業に取り組む農家の方々は、 農産物を作って も販売できる経路がなかなか無く、 農家だけでは販売が 難しいといいます。 そこで、 そうした農家の方々が生活 できるように、 よつ葉生協は有機農業 ・ 地産地消の推 進に取り組んでいます。 よつ葉生協のチラシには、 生産 者の方々の顔や名前だけでなく、 有機農業に関する情 報や同生協の取り組みが載っており、 有機農産物につい て手に取ってみたいと思わされます。 冨居さんは、 有機農産物を食べる際に、 環境への負 荷や、 どうやって作られているのかを知った上で食べる ことが重要だと語ります。 そして、 農家の方々を友達の ように、 身近に感じてほしいといいます。 流通・加工 よつ葉生活協同組合 顧問 冨 と み 居 い 登 と 美 み 子 こ さん 広報おやま 2023.9 6
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