広報おやま 2024年3月号

特集「市民との対話でつくるまちづくり」——— 小山市民フォーラム運営委員に聞く「まちづくりの魅力」 「小山市民フォーラム」 は、 市民参加型のまちづくりを進めるため、 市民の皆さまと市長が意見交換を 行い、 市民の意見を市政に反映させるもので、 令和2年度から開催しています。 市民フォーラムには、 市に関わる方なら誰でも参加できる、 特定のテーマについて意見交換を行う< テーマ版>と、 市内の特定の地域の方々と意見交換を行う<地域版>の2種類があります。 今回、テーマ版の市民フォーラムの運営に携わる8人の小山市民フォーラム運営委員のうち、伊藤さん、 戎さん、 壱谷さんの3人にお話を伺いました。 プロフィール 伊 い 藤 とう 弘 ひろ 子 こ さん 九州の出身。配偶者の仕事の関係で 小山市に移住し小山市民歴は 6 年。 現在は県内の病院で事務のパートを している。 「小山駅周辺エリアまちづくり」ワー クショップに参加し、色々なことを 色々な人と話しながら創っていける、 まちづくりって面白いと思い、運営 委員として参画。 戎 えびす 奈 な 央 お さん 結城市出身。配偶者の仕事の関係で 移住し小山市民歴は12年。 環境関連の商品販売で経理を担当。 女性の視点で市政に提言をまとめる 「おやまF1評定」への参加をきっか けにプロモーションチーム「Sakutto OYAMA( サクっとおやま )」のメン バーとしての小山の魅力発信活動を 経て、運営委員として参画。 壱 いち 谷 たに 悠 ゆう 樹 き さん 栃木市出身。結婚を機に小山市に移 住し小山市民歴は7年。 都内の IT 企業に勤めながら、栃木市 在住 ・ 在学の高校生がまちづくりに 取り組むサークル「とちぎ高校生蔵 部」の顧問として高校生たちとまち づくりに関わる。 市民フォーラムには参加者として出 席し、活発な意見が飛び交う中で、 小山市の開かれたまちづくりに魅力 を感じ、運営委員として参画。 これまで多くの方が参加してきた市 民フォーラム。グループ内で意見を出 し合うグループワーク形式で、運営委 員として多くの意見に触れてきた3人。 これまでのフォーラムで印象に残って いることを聞きました。 多くの意見が飛び交う 市民フォーラム 伊藤 「交通関係をテーマに話し合った ときに、同じグループ内で水戸線・両 毛線の存続について意見が真向から分 かれたことがありました。通勤・通学、 また観光地に行くのに必要だという意 見の一方で、水戸線・両毛線により道 路が寸断されてしまって地域発展の格 差につながるのでバスや LRT といった 別の手段を検討した方が良いのではな いかという意見が出ました。交通の利 便性ってどの視点に立つかで考え方が 全然変わってくるんだなと気づきまし た。」 壱谷 「高校生が多く参加してくれた 30歳以下のフォーラムが面白かった ですね。若い人たちは「将来はこうい うおやまで暮らしたい」という考えを しっかりもっていて、小山の可能性を 感じました。」 戎 「初期から運営委員として携わるな かで、最初は市長へ意見を述べたい伝 えたい方が多かったのですが、回を重 ねることにより、最近では参加してい る方から課題解決の発信があり、パー トナーシップとして互いに協力しよう とする姿勢を感じる場面が見え、参加 者の意識が高まっていると感じます。」 運営委員の活動を通して、どうよう にまちづくりに対する考え方が変わっ たか聞きました。 実はレベルの高いまち 伊藤 「移住してきたばかりの頃は、自分 たちのまちを良く思わない声ばかり聞 こえてきて、小山市の人は自分たちのま ちが好きではないんだなと思っていまし た。活動を通して、老いも若きもすごく 多くの人が小山市を良くしていきたいと 思っていることがわかりました。愛着を 表に出していないだけなんだなと感じま した。」 戎 「交通の利便性が良く、商業施設も多 く、自然豊かで、他市から移住して来た 者としてはとても充実しているまちだと 感じています。ポテンシャルの高いこと が普通になってしまっているから、小山 市のいいところと聞かれたときに意見が 出てこない人が多いのかと思います。充 実したまちがこの先も持続継続していく ために、市民の方一人一人が意見を出し 合うことが必要だと感じています。」 広報おやま 2024.3 2

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