遊水地は、 大雨などで川の水が急に増えたとき、 その一部を貯めて下流に流れる量を少なくする役 割を持っています。 令和元年10月の台風19号のときは、 渡良瀬川等からあふれた濁流が大量に渡良瀬遊水地に流れ込 みました。 普段は湿原や草原、そして水面が広がる遊水地ですが、いったん洪水となると越 えつりゅうてい 流堤 (堤 防の一部が低くなっているところ)から河川水が流れ込み、下流に流れる量を少なくしています。 この ように渡良瀬遊水地は地域と首都圏の安全な暮らしを洪水から守るという大切な役割を果たしています。 \私たちを洪水から守ってくれています!/ 平常時 ラムサール条約について \聞いたことはあるけど、 どんな条約?/ 渡良瀬遊水地の治水機能 ラムサール条約とは、正式名称を 「特 に水鳥の生息地として国際的に重要な 湿地に関する条約」 といい、 たくさん の渡り鳥が利用する湖や沼など国際的 に重要な湿地や、 そこに暮らすさまざ まな生きものを守るための条約です。 1971年にイランの都市「ラムサール」 で行われた会議で採択されたことから この都市の名前にちなみ 「ラムサール 条約」 と呼ばれるようになりました。 渡良瀬遊水地は、 2012年7月にルー マニアの首都ブカレストで開催されたラムサール条約第11回締約国会議 (COP11) において、 ラム サール条約湿地に登録されました。 そのため、 同条約の目的に掲げられた 「湿地の保全」 と 「湿地 の賢明な利用」 のため、 渡良瀬遊水地では、 「保全 ・ 再生」 「賢明な利用」 「交流 ・ 学習」 の3つの柱 に基づく取り組みが行われています。 (国土交通省 関東地方整備局 利根川上流河川事務所ホームページより) ラムサール条約登録認定証授与式 (2012、 ルーマニア) 洪水時 広報おやま 2024.8 3
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