広報おやま 2025年5月号
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読メバ 市制100周年となる2054年、その時に小山市のあるべき姿を描いたものが「田園環境都市おやまビジョン」(以下ビジョン)です。その最大の目的は「全ての市民のウェルビーイングの実現」。一人一人が思い描くより良い暮らしが実現できる30年後の小山市のあるべき姿を描き、共有することで、そこに向かい市民の皆さまと共に歩んでいくため、このビジョンを策定しました。おやま市民ビジョン会議ワークショップの様子最後(第20回)のビジョン会議での集合写真4広報おやま 2025.5      その1田園環境都市おやまビジョンってなに?その2なぜ今、この時代に作る必要があったの? 忙しすぎて本来やりたいことを見失ってしまったことはありませんか。自治体も同様で、人口減少や気候変動、都市部への人口一極集中と農村部の衰退など、加速度的に進む目の前の課題の対応に追われるあまり、長期的な視点で物事を考える意識が薄まってしまっている自治体も少なくありません。そのため、本来の「こうあるべき/こうなりたい」という目的を失わないよう、30年という長期ビジョンを策定することにしました。 おおよそ30年後の小山市があるべき姿を今から描くことで、今後、その未来の実現に向かって市民・事業者・行政それぞれが成すべきことが明確になります。社会情勢や本市を取り巻く状況の変化を踏まえ、時にはビジョンを見直しながら、市民・事業者と共に歩み共創していきます。その3市民と行政がともに作り上げた! 全ての市民のウェルビーイングの実現を目指すため、行政だけではなく、市民と共に共通の将来像を描く必要がありました。そこでビジョンづくりの場として、依頼や公募により選出された市民や市議会議員と行政職員からなる「おやま市民ビジョン会議」を設置しました。また、市役所の部署を横断する行政職員によるプロジェクトチームも発足し、官民協働でビジョンをつくるための体制を整えました。 そして、専門家の協力を得つつ、「調べる・共有する」「学び合う」「語り合う」の3つの実践を重ねました。未来を考えるために、まず小山市の現状を調べてその成果を共有しながら、必要な基本的な知識や最新の知見を学び合いました。さらにそれらを踏まえて様々な立場・考えの人が思いや意見を話し合うワークショップを開催し、取り組みから得られたものを素材としながら、全ての市民にとっての望ましい小山市の未来の姿を官民が一緒になって考えていきました。が分かる田園環境都市おやまビジョン 

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