広報おやま 2025年7月号
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□訪□諏□子□津□さん・志□雄□34(1959)年にご両親の諏□□ 重広報おやま 2025.713おやまブランドセレクション認定品 【食品部門・ものづくり部門】しも下つけ野ひと人がた形幸せの願いを込めて〜栃木県伝統工芸士  ちひろさんに伺いました〜下野しぼり・下野人形〒 323-0807 城東 1-3-17TEL:22-2572 小山の魅力を市内外に発信し、市の知名度向上と地域経済の活性化および誘客の促進を図るため、「市民が選ぶ」をコンセプトに、市民が自慢できる、小山の誇れる特に優れた産品等を「おやまブランドセレクション」として認定しました。(【食品部門・ものづくり部門】【キャラクター部門】の計 13 品) 今回は、下野人形「思川の流しびな」をご紹介します。 今回、おやまブランドセレクションに認定されたのは、小山の夏の風物詩「思川の流しびな」の際に幸せの願いを込めて思川に流される下野人形です。この人形は、市の無形文化財に指定されている下野しぼり和紙を使用し、ひとつひとつ丁寧に手作業で作られています。下野しぼり和紙とは、柿渋を塗り重ねた型紙に和紙をはさんで絞る技法 “ 下野しぼり ” により制作されたもので、布や革のような独特な風合いが特徴です。 また、下野人形「思川の流しびな」は、見る人が自由に表情を想像することができるようにあえて目鼻のない顔が特徴で、作る人や見る人の心を映しています。下野しぼり和紙で作られたさまざまな柄の着物と帯を身にまとった人形は一つとして同じものがなく、ピンク、黄、緑など色鮮やかな手染めの和紙の舟に乗り、人々の幸せの想いを届けています。 思川では古くから人形(ひとがた)に願いを込めて流す風習があり、戦後途絶えていた流しびなの行事を昭和□訪活させました。ご両親の大切にしてきた想いを受け継ぎ、諏訪さんは全国唯一の下野しぼり伝承者として現在ご活躍されています。「下野人形を手にしてくれる人たちみんなが幸せになってほしい、願いが叶ってほしい」と優しい想いを込めながら日々人形作りに励んでいます。贈り物として喜んでもらえたり、応援してもらえることがとても嬉しく、やりがいになると話してくれました。 諏訪さんは今後の夢について、「仲間や応援してくれる人がいてくれることで 66 年間続いてきた思川の流しびなの伝統をこれからも永く守り続け、かわいらしい下野人形『思川の流しびな』が時代を超えても皆さんに広く愛され続けてほしい」と笑顔で語ってくれました。さんが復「思川の流しびな」おやまブランドセレクション vol.3おやまブランドセレクション

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