都市景観形成事業の紹介(5)
Roble・カーサロブレ・ロブレ632
Roble
木造老朽化した建物が密集していた駅西地区において、中心市街地の活性化と都市機能の更新を図るため、商業ビルを建築するとともに、三夜通りの整備を併せて行う等土地の高度利用を図って、活力ある駅西地区の創造とうるおいのある都市景観を創出しました。
建築物は、市の玄関口としてふさわしい都市景観とするため、「賑わい、流れ、光」をテーマとしてビルの外観を思川の流れをイメージとした曲線で構成し、思川桜の淡いピンクを基調としています。
「ロブレ」とはスペイン語で「カシ」を表し、市の木「シラカシ」にちなんで市民から親しまれる愛称としています。
事業期間
平成3年12月から平成6年6月(平成元年8月18日組合設立)
事業概要
施行区域0.89ヘクタール
敷地面積
7,286平方メートル
施設概要建築面積
5,376平方メートル、延床面積41,808平方メートル(容積率:574%)
構造・階数
SRC造・地下2階・地上8階
建物用
途店舗、公共施設、映画館(5館)、公共施設
モニュメント
「風のモニュメント"Roble"」 作:アサヒアート株式会社
表彰等
平成7年度「まちづくり月間建設大臣表彰」受賞(対象:小山駅西地区市街地再開発組合)
カーサロブレ・ロブレ632
計画された再開発ビル等による駅周辺に集中する自動車交通に対処するため、駐車場を主体としたビルを建築したものです。整備にあたり、道路の南側敷地は道路に沿って4m後退し、公開空地(歩行者空間)として道路と一体的な利用が図れるよう配慮しています。 装飾を無くしたシルバーの円筒形の連絡橋は、駅西地区と中央第一地区の両建築物の調和に配慮したものであり、夜間は下部に淡く照明を点灯させて空に浮かぶ軽やかな景観を創出しています。「カーサ」とは住居を意味し、「632」は駐車台数を意味しています。
事業期間
平成4年3月から平成6年6月(平成元年10月31日組合設立)
事業概要
施行区域 0.7ヘクタール
カーサロブレ
敷地面積
1,423平方メートル
施設概要建築面積
1,085平方メートル、延床面積 6,359平方メートル(容積率:447%)
構造・階数
SRC造・地下1階・地上9階
建物用途
事務所(4戸)、店舗(10戸)、住宅(47戸)
ロブレ632
敷地面積4,482平方メートル
施設概要建築面積
3,381平方メートル、延床面積 25,914平方メートル(容積率:468%)
構造・階数
SRC造・地下1階・地上8階
建物用途
事務所(3戸)、店舗(15戸)、駐輪場(1.426台)、駐車場(632台)
表彰等
平成7年度「まちづくり月間建設大臣表彰」受賞(対象:小山中央第一地区市街地再開発組合)
三夜通り・阿夫利通り
三夜通り
三夜通りは、駅西口へのアクセスとして利用されており、主に歩行者・自転車等の交通量の多い道路です。そこで、駅西地区市街地再開発事業及び中央第一地区市街地再開発事業を核として、三夜通りから県道粟宮喜沢線からみつわ通りをネットワークさせることで、中心市街地の回遊性・界隈性を高めるため、歩行者動線ネットワークの軸としてふさわしい、安全で快適な歩行者空間として整備を図りました。
事業期間
平成2年11月から平成9年3月
施設概要
事業延長149メートル
道路幅員12.0メートル
歩道幅員
2.5メートル×2
車道舗装インターロッキングブロック舗装(1,048平方メートル)
歩道舗装擬石平板(633平方メートル)
その他街路樹(ヒメシャラ26本)、アルミポールデザイン照明(17箇所)、擬石車止めブロック(95箇所)
阿夫利通り(市道2270号線)
阿夫利通りは、県道粟宮喜沢線と三夜通りを結び、歩行者の回遊動線として商店街を面的に拡大していく効果が期待できることから、歩行者動線(モール)を軸とした快適な空間を提供し、歩行者を商店街へ誘導するため、中央第一地区市街地再開発事業の中で、安全で快適な歩行者空間として整備を図りました。
事業期間
平成6年1月から平成6年5月
施設概要
事業延長124メートル
道路幅員7.5メートル
北側歩道幅員
1.5メートル×1
車道舗装インターロッキングブロック舗装(680平方メートル)
歩道舗装擬石平板(144平方メートル)
その他アルミポールデザイン照明(9箇所)、擬石車止めブロック(52箇所)