令和5年3月13日(月曜日)、小山市消防署にて小山特消1の配車式を行い、運用が開始となりました。
小山特消1とは、令和4年4月から認定されている特別消火隊の搭乗する消防車両です。特別消火隊とは、消火に関する知識、技術を評価した上で選抜された隊員で構成される隊で、栃木県初の発足です。
本車両は、各種災害に迅速確実に対応するため、CAFSによるクラスA消火薬剤での泡や混合水での消火のほか、油火災対応のクラスB消火薬剤を使用した泡放射も可能で、車両上部には放水銃を装備し、化学車の代用運用も可能です。また、各種ノズルを搭載し、あらゆる消火戦術への対応を可能としています。
更に、油圧救助器具、レシプロソーなどの主要な救助資機材を積載することにより、救助工作車の代替や救助増強にも対応することができます。

浅野市長から消防署長へ鍵の授与

運用開始となった小山特消1
新規に導入したノズル
コブラ
栃木県初の導入となったコブラは、水を噴射する負圧によって建物内の濃煙熱気を除去します。火点室開口部に設置する事で濃煙熱気の除去以外にも屋内進入時の視界確保、抑制ノズルから天井付近の高温層への放水によるフラッシュオーバーの防止等が安全かつ迅速に行えます。
スーパーピアシングノズル
超硬・錘状ノズルヘッドで壁面や床を貫通させ、先端から消火用水や消火剤を注入します。中央のスライドハンマーを移動させることによって破壊能力を高めて筒先を貫通させます。開口部の少ない建物に対して、開口部を作りそこから冷却の消火用水を注入します。
トランスフォーマーピアシングノズル
斧や槍の形状に変形可能で貫通させる道具として使用し、先端から消火用水や消火剤を注入します。現場の状況に応じて、容易に形状を変えることが可能です。
ボアテックスノズル
従来のスムースノズル同様に有効射程が大きく注水量が多いのが特徴で、棒状放水のみならず噴霧放水も可能となっており、大規模火災や強風下での消火活動においてその威力を発揮します。