脳脊髄液減少症は、いつでも、誰にでも起こり得る病気です。
脳脊髄液減少症とは?
交通事故やスポーツ外傷等によって、頭や背中、尾てい骨を打つなど、身体に強い衝撃を受けることにより、脳や脊髄を覆う髄液が漏れだし減少することで様々な症状を引き起こす病気のことです。
また、外傷に関係なく発症することもあります。
脳脊髄液減少症リーフレット(栃木県) [PDF形式/235.6KB]
主な症状は?
・頭痛
・頸部痛
・めまい
・耳鳴り
・視機能障害
・倦怠
などの様々な症状があります。
症状が長期間続く場合、学業や就労に支障をきたすこともあります。
対応について
交通事故やスポーツ外傷等の後で、頭痛やめまい等の症状がみられる場合は、安静を保ちつつ、専門の医療機関を受診することが大切です。また、このような症状が長く続いている方で過去の出来事を振り返り、思い当たる原因がある場合は、早めに受診ください。
脳脊髄液減少症のうち、「脳脊髄液漏出症」の治療法である「硬膜外自家血注入療法(ブラッドパッチ療法)」は、平成28年4月から「脳脊髄液漏出症(診断基準において確実または確定と判断された者)」の治療を行う場合に「保険適用」となりました。
医療機関について
現在この病気については、国の研究班において、統一的な判断基準の確立と有効な治療法の研究がおこなわれている段階であり、診断、治療方法が確立されていないことから、診療を行うことができる医療機関に関する情報を得ることが困難な状況にあります。
脳脊髄液減少症の診断・治療には、専門的な知識と設備が必要です。栃木県では、対応可能な医療機関の一覧を県公式ホームページで公開しています。