『小山の伝説』について
小山で人から人へ、親から子へ語り継がれてきた伝説を小山市郷土文化研究会の皆さまのご協力を得て、1冊にまとめた本です。
内容の紹介
- 小山市郷土文化研究会 編著
- 栃木県小山市教育委員会 監修
- 第一法規出版株式会社 発行
「小山のおこり」より(252・253ページ)
太田四郎政光は、下野国南部の思川沿岸の一帯を知行することになって、太田荘(武蔵の国=今の埼玉県)を出発した。
600人の家来を連れていたといわれる。しだいに東北に進み、生駒(中地区)の八幡宮の境内で休憩した。
すでに目的地は近かった。東のかたを眺めると、小高い丘陵だったから、
「そうだ、小山と名づけよう。」
-これが、小山という地名の起こりだと伝えている。
政光は小山氏を名のり、小山朝政・長沼宗政・結城朝光の三子を得て、関東でも有数の豪族になった。
(原話 早見武一)
注
政光が小山へ進出したのは、平安時代末期の久安年間(1145年から1150年)とも保元・平治の頃(1156年から1159年)ともいわれているが、正確なところはわからない。
源順の『倭名類聚抄』(略して『和名抄』という)は930年代に成立した書物だが、そのなかに「都賀郡小山郷」が記されている。だから、政光が小山に来たのはそれから200年以上もあとだった、ということになる。
他75話掲載
頒布価格
970円
頒布方法
文化振興課(小山市役所本庁舎5階)窓口での頒布
上記料金を窓口にてお支払いいただきます。(現金のみ)
郵送による頒布
上記料金を先にお支払いいただき、郵送にて頒布いたします。
詳しくは文化振興課までお問合せください。
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