≪あるものがたり≫2010年 撮影：福永一夫
展覧会概要
「大文字の歴史」という織物をほぐし、再び、言葉を紡ぐように糸を織る、編む、結ぶといった行為によって「沈黙の記憶」を浮かび上がらせる作品を制作する呉夏枝の国内初となる待望の美術館での個展となります。
本展は、「postmemory」を糸口に、彼女のルーツである韓国の民族衣装の写真作品から近年の「grand-mother island」プロジェクトまで、記憶の再構築、記憶の継承の可能性を探求する呉の試みを包括的に展示します。
これまでの活動をまとめた本展は、これからの呉夏枝の活動を見る上で、見逃すことができない展覧会です。どうぞご期待ください。
展覧会情報
期間
2019年10月12日（土曜日）から12月15日（日曜日）
休館日
月曜日（10月14日、11月4日は開館）、第4金曜日、祝日の翌日
開館時間
午前9時から午後5時まで（入館は午後4時30分まで）
料金
一般400円、高校・大学生250円
20名様以上の団体料金
一般300円、高校・大学生150円
- 中学・義務教育学校生以下無料、障がい者手帳をお持ちの方と付添1名無料
- 次のキャッシュレス決済サービスが利用できます。LINE Pay、WeChat Pay、NAVER Pay
関連事業
1.オープニングセレモニーとアーティストトーク
日時
10月12日（土曜日） 14時から
会場
車屋美術館
※誰でもご参加いただけます。（予約不要）
2.トーク「ヒューマン・フォーム（人の営みの形）としての現代美術の在り方」
日時
11月9日（土曜日） 13時30分から
登壇者
飯田志保子 氏（あいちトリエンナーレ 2019 チーフ・キュレーター）、呉夏枝 氏
会場
小山市立博物館視聴覚室（栃木県小山市乙女1-31-7）
定員
50名（要申込）
参加費
無料
3.体験「ひもづくりからはじまる身ぶり」
近年、呉は数本の棒と自身の身体を使って布を織る、原初的な織の方法を使って制作をしています。
本展では、その方法を体験する場所を設けます。美術館スタッフとボランティアが体験の手助けをします。
日時
会期中毎日 10時から12時、13時30分から15時30分
会場
車屋美術館小川家住宅
材料費
100円 ※予約不要、当日受付でお申し出ください
4.勉強会「アート・メディエーションの現在」
日時
11月12日（火曜日） 13時30分から
登壇者
天野太郎 氏（札幌国際芸術祭2020総括ディレクター、横浜市民ギャラリーあざみ野主席学芸員）
会場
小山市立博物館視聴覚室
定員
20名（要申込）
参加費
無料
5.学芸員によるギャラリートーク
日時
11月16日（土曜日）、12月7日（土曜日） 14時から
会場
車屋美術館展示室
参加費
無料（要観覧券）※予約不要
作家プロフィール
呉夏枝（お・はぢ）
- 1976年大阪府生まれ。日本とオーストラリア在住。
- 2012年京都市立芸術大学美術研究科博士課程研究領域染織 修了 博士（美術）
近年の主な展覧会
- 2018年「東アジア文化都市2018金沢 変容する家」金沢市内各所（石川）
- 2017-2018年「交わるいと『あいだ』をひらく術として」広島市現代美術館（広島）
- 2017年「－仮想の島－ grand mother island 第一章」 MATSUOMEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w（京都）ほか
作品画像
≪彼女の見つめる風景≫2008年 撮影：藤場美穂
≪―仮想の島―grand mother island 第一章「海図」≫2017年 撮影：牧野和馬