令和5年4月23日に行われました小山市議会議員選挙における候補者の当選にかかる争訟につきまして、令和6年8月30日付けで、最高裁判所により上告棄却の決定がなされました(決定通知の確認は9月2日)。これに伴い、最下位当選であった片山 照美 氏の当選の無効が確定しました。小山市選挙管理委員会では、9月6日に当選人の更正決定の選挙会を開催し、令和5年4月の同選挙におきまして次点であった荒井 覚 氏を新たに当選人と決定しました。
本件の経緯を含む概要は以下のとおりです。
1.争訟の経緯について
令和5年4月23日に投開票の小山市議会議員選挙におきまして、他事記載(同選挙では、候補者の氏名以外の関係のない文字や記号、絵など)を含むと思われる票の有効・無効の判断をめぐり訴訟に至っていたものです。
主な経緯
令和5年 | |
4月23日 |
小山市議会議員選挙投開票 |
4月28日 |
荒井氏が小山市選挙管理委員会(以下「市選管」)に当選の効力に関する異議の申出 |
6月16日 | 市選管が荒井氏による異議の申出を棄却 |
7月7日 |
荒井氏が栃木県選挙管理委員会(以下「県選管」)に当選の効力に関する異議の申立て |
11月7日 | 県選管が市選管による棄却の決定を取り消し、最下位当選人の片山氏の当選を無効とする裁決 |
12月6日 | 片山氏が県選管による裁決の取消を求め東京高等裁判所(以下「東京高裁」)に提訴 |
令和6年 | |
3月12日 | 東京高裁が片山氏による請求を棄却する判決 |
3月26日 | 東京高裁の判決を不服とし、片山氏が最高裁判所(以下「最高裁」)に上告 |
8月30日 |
最高裁が片山氏による上告を棄却する決定 片山氏の当選無効が決定 |
市選管が有効と判断した片山 照美 氏の票のうち2票が他事記載により無効とされ、その結果、次点の荒井 覚 氏が片山氏の票を上回ることとなりました。
2.小山市選挙管理委員会の今後の取組等について
令和5年4⽉23⽇執⾏の⼩⼭市議会議員選挙における訴訟におきまして、司法の判断が当委員会とは異なる結果に⾄りましたことに対し、⼤変厳粛に受け止めております。
今後は、職員への関係法令等の研修の充実を図り、より公正で適正な選挙の管理執行に努めてまいります。
また、皆様の大切な一票が無効とならないよう、正しい投票用紙の書き方について適切に周知してまいります。
無効投票については詳しくは「無効投票について」をご覧ください。