小山市消防本部管内では、熱中症により毎年多くの方が救急搬送されています。令和5年は、156人の方が搬送されました。搬送された方の多くは65歳以上の高齢者であり、全体の約半数に及びます。例年5月頃から熱中症による救急搬送は発生し7月中旬から7月末にかけて増加傾向にあります。気温が25℃を下回る日でも、湿度が高い・風が弱い日や体が暑さに慣れていないときなども熱中症になる危険性はあり注意が必要です。
熱中症は正しい知識を身につければ防ぐことができる病気です。適切な対処法を身につけて、熱中症を予防しましょう。
令和5年の熱中症による救急搬送状況 [PDF形式/661.01KB]
熱中症とは
気温や室温が高い環境下で体内の体温調節機能が崩れ様々な症状を起こす病気です。初期症状としては、めまいや立ちくらみなどが見られます。重症化すると、意識障害やけいれんなどを起こします。特に高齢者や小児では、熱中症になりやすいうえに、重症化もしやすいので注意が必要です。
熱中症予防のポイント
(1)暑さを避けましょう
例)エアコンや扇風機を活用して室温調節をしましょう。日傘や帽子を着用しましょう。
(2)水分補給をする
例)のどの渇きを感じる前に水分補給をしましょう。朝起きた時や入浴の前後など生活の節目に水分補給を習慣づけましょう。
熱中症の応急手当
- 涼しい場所へ移動し、衣服を緩め、安静に寝かせる。
- エアコンをつけ、扇風機・うちわなどで体に風をあて冷やす。
- 脇の下・太ももの付け根・首を冷やす。
- 飲めるようであれば、水分を少しずつ取らせる。
こんな時はためらわずに救急車を呼びましょう
- 自分で水分が取れなかったり、脱力感・倦怠感が強く、動けない場合。
- 意識がない、意識がおかしい、全身のけいれんなどがある場合。