小山市の古墳の多くは、思川の流域に造られました。古墳の出現は、この地に権力者が誕生したことを意味します。
今回の展示では、流域に造られた古墳を群単位に紹介し、古墳文化の流入を考えるとともに、墳形・副葬品などを展示し、古墳群の形成や古墳時代の権力構造を探ります。

開催期間
平成24年4月21日(土曜日)から 6月24日(日曜日)
開館時間
午前9時から午後5時(入館は4時30分)
休館日
4月23日(月曜日)・27(金曜日)・5月7日(月曜日)・14(月曜日)・21(月曜日)・25(金曜日)・28(月曜日)
6月4日(月曜日)・11(月曜日)・18(月曜日)・22(金曜日)
オープニングセレモニー
4月21日(土曜日)午前9時より
※展示担当学芸員が解説を行います。
記念講演会
6月10日(日曜日)午後1時30分より
演題
古墳の形とモノがかたるもの
講演者
栃木県考古学会会員 小森哲也氏
体験コーナー
紙ねん土ではにわを作ろう!
入館料
大人200(100)円高・大生100(50)円小・中生無料
※( )内は20名以上の団体
展示の見所
小山市飯塚31号墳出土人物埴輪

平成15年(2003)小山市文化財指定
顔に赤彩したあとがくっきり残っている、大変保存状態の良い人物埴輪です。6世紀前半頃に作られたと考えられ、当時の儀礼の様子を知る上で貴重な資料となっています。
群馬県板倉町赤城塚古墳出土三角縁神獣鏡(複製品)

昭和35年(1960)
群馬県重要文化財指定
延宝4年(1676)に赤城神社の建立の時に出土したと伝えられています。
栃木県野木町浅間塚古墳出土三鈴付剣菱形杏葉

昭和43年(1968)
茨城県古河市文化財指定
青銅でつくられた馬具で、馬が走ると音が出るようになっています。6世紀前半頃に作られたと考えられています。浅間塚古墳は野木神社の南側に位置していました。
小山市三味線塚古墳出土馬形埴輪

墳丘は、土地取りのため無くなっていましたが、田んぼの畦をたどることにより、全長約55mの前方後円墳と想定されました。2列の埴輪列が調査され、3頭分の馬形埴輪の破片が見つかっています。