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  • 【更新日】2021年11月16日
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議会広報委員会視察報告(令和2年1月15日)

兵庫県丹波市「議会だよりたんばりんぐ・読者モニター会議・ミライプロジェクトについて」

兵庫県丹波市は、兵庫県の中央東部、中国山地の東端に位置する、2004年に6町合併により誕生した人口6万5,000人あまりの都市である。今回は、議会だより「たんばりんぐ」およびその読者モニター会議について、また、議会と市内高校生・大学生による懇談会であるミライプロジェクトについて視察を行った。


まず、議会だより「たんばりんぐ」について、丹波市議会では、平成26年から議会広報紙の改革を進め、堅苦しい紙面づくりからの脱却を図り、親しみやすい紙面づくりを行うことで、議会だよりを通じて市議会や市政に関心を持ち、参加する市民を増やすことを最終目標と定めた。その際の3つのポイントとして「ターゲットは30代から40代の子育て世代の女性」「めざすは、5分で読破できる議会だより」「常に読者目線を忘れずに」を掲げ編集にあたっている。

説明をいただいた広報公聴委員の話では、1回の発行にあたり4回程度の委員会を開催して紙面の内容を議論しており、委員が各特集コーナーの記事作成のため取材を行い、原稿を作成しているとのことである。また、一般質問に関する掲載内容についても、質問した議員自らが原稿を作成し、答弁した担当部署と内容に齟齬がないかを確認しているとのことであった。

「たんばりんぐ」を実際に読んでみると、従来目にしてきた議会広報紙と比べて写真や余白が多く、全体が明るいイメージを受けた。また、市民や傍聴者が登場するコーナーがあるなど、思わず手に取ってみたくなる広報紙であると感じた。


次に、読者モニター会議(通称:読モ会議)について、当初平成27年度は、「議会編集委員会」として、市民モニター12名と意見交換を行ったが、平成29年度からは「読モ会議」として、市内県立高校の生徒と議会だより編集に携わる議員が、グループワークを通して、現行の議会だよりの良い点・悪い点の洗い出しや、読みたくなるような紙面にするための提案などを行っている。

色合いや文字のサイズに関するものから、議員の一日に密着するようなコーナーを作ってはどうかなど様々な視点からの提案が出されており、その中から、市議会つぶやき川柳のコーナーへの一般市民からの募集を始めたことや、一般質問の掲載ページにおける議員名へふりがなを付与したことなど、「読モ会議」での提案が議会だよりの紙面に反映されている。

この会議は、学校・生徒からの評判がよく、普段話す機会のない議員とグループワークを行い、提案した内容が紙面に採用されたことで、家庭においても議会だよりを見るようになったという生徒も多いとのことであった。発行している議会だよりについては、時々市民からご意見を頂戴することもあるが、議会だよりの内容1点にしぼって市民と意見交換をする機会は少なく、このように異なる年代の方々からアイデアをもらう機会を持つということはとても良い取り組みであると思われる。今後市民や学生との意見交換の場があれば、ぜひ議会だよりに関する意見交換が行えるよう検討していきたい。


3点目の、ミライプロジェクトについては、平成29年度に議員研修の講師を務めた大学准教授からの提案により「高校生」「大学生」「議員」の懇談会を開催したもので、平成30年度から「若者と考える、みんなで考える丹波市の未来」というテーマで、講師による講義およびグループワークを行っている。

令和元年度は「関係人口って何だろう?」という講演を聞いた後、「丹波市の氷上高校OBを活用した関係人口を増やすアイデア」について、大学生がファシリテーターを務め、グループワークを行った。各グループからは「特産品をさらに活かすため、タピオカとの融合商品を開発しては。」「2020年大河ドラマに採用された明智光秀に絡めたイベント開催を。」などの意見がだされ、地元を盛り上げたいという提案がある一方、「高校を卒業したら市を出ていくが将来的に戻ってきたい。」「戻ってくるには、丹波市に働ける環境が整っていないといけない。」という高校生ならではの将来に対する不安の声もだされた。

「高校生」「大学生」「議員」という異なる世代の会話というのは、それぞれにとって新鮮な機会となったようで、好評であったとのことである。小山市においても、大学・専門学校・大学校・工業高等専門学校・高校と若者が学ぶ場が多くあるので、主権者教育の一環としても、このような取り組みは参考になると感じた。


以上3項目の視察を終えて、議会からの情報発信である議会だよりの改良を重ねて見やすい紙面にし、さらには一歩先の広聴部分に力を入れて、市民参加型の議会を目指している丹波市議会の取り組みは非常に刺激を受けるものであった。

今回、実際に小山市議会の議会だよりを見ていただいた丹波市議会議長や広報公聴委員からは、「文字サイズが小さく写真も少ないので全体的に文字だらけの印象を受ける。」との感想をいただいており、まずは、読者にとって読みやすい議会だよりとなるよう、文字サイズや全体レイアウト、写真の使用など、改善に努めていきたい。

また、小山市議会では今後市内高校生・高専生との意見交換会の実施を検討しており、今回視察した丹波市議会における各種取り組みを実施方法や意見交換のテーマ検討の参考としたい。

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