目的
さまざまな人権問題の正しい理解と、差別意識の解消をめざし、明るく住みよい社会をつくるために、広く市民の人権意識の高揚を図ることを目的に開催するものです。
令和6年度 第45回人権講演会を開催しました!
8月20日(火曜日)に小山市立文化センター大ホールにて人権講演会を開催しました。
講師
渡部 陽一 氏(戦場カメラマン)
演題
『戦場の現場から祈りを捧ぐ ~命の大切さ 互いを愛し、敬いあうこと~ 』
〇戦争というものは、子どもたちの学び場を破壊するだけでなく、必ず小さな幼い命を当たり前のように奪っていました。
〇悲しみと残虐に満ちた戦争というものを、カメラマンとして写真でたくさん の方々に届けることができなかったとき、そこで行われた残虐な戦争というもの がなかったことになってしまう。
〇戦場という極限に立たされている小さな子どもたちが、一日一日生き延びていく最後の力。それはどんなときでも家族・友人いつもみんな一緒。必ず家族や友 人が近くにいることで限られた食料を子どもたちに分け与えていく。数少ない薬をより小さな子ども達に優先する…。
〇戦争とは、お互いが武器を取り合って激しく向かい合うことで止めるものではなく、一本のペンと一冊の教科書と一人の先生がいれば、子どもたちの基礎教育 の基盤を固めることができる。世界情勢を変えていくはじめの一歩の原動力は教育の力にあることを、マララさん*はメッセージとして世界の子どもたちに送 っていました。
〇僕には夢があります。少しでも戦いがおさまったら、世界中で回った学校の場所に再び戻り、子どもたちの授業風景や遊んでいる表情を記録に残す「学校カメ ラマン」になることが、僕の最大の願いです。
参加者の感想(抜粋)
- 自分たちが“当たり前”に生活できることのありがたさや、家族や仲間の大切さを改めて感じました。戦争の悲惨さや、戦場に住む子どもたちのこと、多くの尊い命が犠牲になっていることを自分の子どもにも伝え、今を大切にいっしょに考えていきたい。
- 平和の尊さ、ありがたさを改めて感じました。戦争の背景を知ることで見え方が変わりました。自分事として考えていきたい。
- 聴いて終わりではなく、今後につなげるためにも子どもたちと一緒に考えたい。
- 第45回人権講演会チラシ [PDF形式/716.86KB]
令和5年度 第44回人権講演会を開催しました!
8月18日(金曜日)に小山市立文化センター小ホールにて人権講演会を開催しました。
講師
杉山 文野 氏(トランスジェンダー)
演題
『ダブルハッピネス ~辛さが2倍なら楽しさも2倍~』
自身の経験をもとに性自認について打ち明けることができず悩んでいる人が多いことを指摘。
周囲がLGBTQに肯定的な考えをあえて口に出すことで、当事者が「この人になら言っても大丈夫」という安心感を抱けるよう、「ウェルカミングアウト」の考え方を広げていくことを提言されました。
また、LGBTQに限らず、マイノリティ性は誰にでもある。「マイノリティに優しい社会はマジョリティにも優しい社会につながるはず」と呼びかけられました。
参加者の感想(抜粋)
- 生きづらさは本人でなければわからないと思うが、理解しようと努力することが大切だと思った。
LGBTQの話は「アイデンティティの話」という一言が心に残った。 - 自分の中ではLGBTQの方への偏見はないと思っていたが、それ以上に理解を深めようとしたり、知ろうとしてこなかったことに気づかされた。
- 多様性を受け入れること=自分の知らないことに出会ったときにこそ柔軟に対応すること。いつも心に止めおきたい。
- 「心理的安全が確保された社会=誰もがハッピーな社会」どんな人も等しく求める社会なのだと強く感じた。
「自分の心」を保てる社会がつくられる努力を一人一人がしていこう!
第43回(令和4年度) 人権講演会
令和2年度・3年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況を踏まえ、開催を中止しました。
令和4年度、石川結貴先生を講師にお招きし、人権講演会を開催しました。
講師
石川 結貴 氏(ジャーナリスト)
家族・教育問題、青少年のインターネット利用、児童虐待などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに多数の話題作を発表されている。
著書『スマホ廃人』では、スマホやネットがもたらす数々の社会現象を追い、利便性の背後にある新たな問題を提起。
また、『ルポ居所不明児童~消えた子どもたち』は貧困や虐待の問題を抱えたまま放置される子どもの実態を報告、大きな反響を呼んだ。
出版のみならず、専門家コメンテーターとしてのテレビ出演、全国各地での講演会など幅広く活動されている。
演題「スマホ世代の子どもとどう向き合うか ~SNS、ゲーム、ネットいじめの問題を考える~」
スマホ利用の長時間化、ゲーム依存、ネットいじめなど、子どもを取り巻くネット環境はさまざまな問題を抱えています。
友達を求めて利用したSNSでトラブルに巻き込まれたり、ネット上で公開した自撮り(自分で自分の姿を撮影すること)画像から個人情報が流出するなど、子どもの日常に多くの危険が潜んでいます。
ネットやスマホの世界で子どもたちは何をしているのか、なぜ知らない人とつながろうとするのか、おとなは彼らの本当の気持ちを理解しているでしょうか。現実の世界で、彼らと真剣に心を通わせているでしょうか。
今後、ネット社会はますます進化し、AI(人工知能)なども本格的に普及することが予想されます。
現状を認識するとともに、家庭や地域でできる教育、子どもとの向き合い方について考えるヒントをいただきました。
横田滋さんのご逝去の報に接し、心より哀悼の意を表します
小山市では、平成23年に横田滋さん、早紀江さんを講師としてお招きし、第33回人権講演会を開催しました。
第33回人権講演会「連れ去られた子どもと私たちの人権」
講師
横田 滋 氏(写真右)
横田 早紀江 氏(写真左)

この人権問題を多くの人が知り、関心をもつことが、問題解決に向かう一歩となります。
みなさんもいっしょに考えてみませんか?
政府 拉致問題対策本部ホームページでは、北朝鮮当局による拉致問題について詳しく知ることができます。
また、北朝鮮による日本字拉致問題啓発ビデオ「めぐみ」を視聴することができます。
第41回人権講演会「心をはぐくむ」
第41回人権講演会では小山市出身で、現在は法務省法務少年支援センター仙台(仙台少年鑑別所)所長、紀惠利子(きの えりこ)氏を招き、「心をはぐくむ」をテーマに子どもの人権尊重や大人たちのより良い関わり方等についてご講演いただきました。
講師
法務省 法務少年支援センター仙台(仙台少年鑑別所)所長
紀 惠利子 氏
講演テーマ
「心をはぐくむ」
講演会内容
啓発活動
- いじめゼロ子どもサミットおよび小山市いじめ等防止市民会議のパネル展示
- いじめ等防止市民会議委員および人権擁護委員による啓発活動
第40回人権講演会「笑いある人生」
講師:三遊亭 円楽氏(落語家)
三遊亭円楽師匠は、令和4年9月30日に御逝去なされました。謹んで哀悼の意を表します。
第39回人権講演会「役者は『生涯修行』」
講師:村上 新悟氏(俳優)
第38回人権講演会「今、私たちにできること~自分を見つめて、世界を見つめる~」
講師:紺野 美沙子氏(俳優)
第37回人権講演会「戦後七十年に寄せて 平和の歌」

講師:海老名 香葉子氏(エッセイスト)
講師:海老名 泰葉氏(シンガーソングライター)
第36回人権講演会「ネットいじめから子どもの人権を考える」
講師:安川 雅文氏(一般社団法人 全国Ictカウンセラー協会代表理事)
第35回人権講演会「生きながら生まれ変わる」
講師:米良 美一氏(歌手)