下水道使用料の改定を実施いたします
改定の経過
下水道事業は、市民の皆さまの快適な生活環境の実現と良好な水環境を保つことを目的に、計画的な施設の点検・整備・古くなった管や施設の更新などを行い、安全な汚水処理運営を実施しております。また、災害時などは早急に復旧が望まれる重要なライフラインでもあります。
しかし、現在の経営状況は、皆さまからいただいている下水道使用料収入では、汚水処理費用が賄えない状況となっており、今後も良好な水環境を保つため、下水道使用料審議会により審議を重ね、経営の健全化のため、令和5年10月分から、下水道使用料を改定(値上げ)させていただくことが、令和5年2月議会で可決されました。
使用者の皆さまには、ご負担をお願いすることになりますが、ご理解・ご協力をお願いします。
改定内容
●令和5年10月分から適用
●平均改定率18.6%
●水道水を使用していない方などの認定水量を一人当たり6立方メートルから7立方メートルに変更
※改定は、下水道使用料のみで水道料金は改定ありません。
改定額
【下水道使用料の改定額(税抜)について】
(1)基本料金を166円値上げします。
(2)10立方メートルまでの従量料金を1立方メートルにつき、8円値上げします。
(3)11立方メートル以降はそれぞれ1立方メートルにつき、17円から20円に値上げします。
区分(一般用) |
汚水量 |
改定前料金 |
改定後料金 |
---|---|---|---|
基本料金 |
- |
940円 |
1,106円 |
従量料金 (1立方メートルにつき)
|
1立方メートル ~ 10立方メートル |
10円 |
18円 |
11立方メートル ~ 20立方メートル |
105円 |
122円 |
|
21立方メートル ~ 50立方メートル |
114円 |
132円 |
|
51立方メートル ~ 100立方メートル |
123円 |
142円 |
|
101立方メートル ~ 500立方メートル |
132円 |
151円 |
|
501立方メートル ~ |
142円 |
162円 |
【計算例】1か月20立方メートル使用した場合
(1)基本料金 1,106円
(2)従量料金 18円 × 10立方メートル = 180円
122円 × 10立方メートル = 1,220円 (1) + (2) = 2,506円
2,506円 + 250円(消費税) = 2,756円
汚水量 |
10立方メートル/月 |
20立方メートル/月 |
30立方メートル/月 |
40立方メートル/月 |
100立方メートル/月 |
---|---|---|---|---|---|
改定前金額 |
1,144円 |
2,299円 |
3,553円 |
4,807円 |
12,826円 |
改定後金額 (差額) |
1,414円 (+270円) |
2,756円 (+457円) |
4,208円 (+655円) |
5,660円 (+853円) |
14,922円 (+2,096円) |
・表中は、1か月当たりの金額です。
・下水道使用料は、2か月に1度、水道料金と合わせて請求しています。
○改定後の下水道使用料早見表
下水道使用料早見表(消費税10%) [PDF形式/69.05KB]
下水道使用料QA
Q 改定はどのような経緯で決まりましたか?
A 令和4年4月から7月までの計3回、市議会議員や有識者で構成される「小山市水道料金及び下水道使用料等審議会」を開催し、「下水道使用料の改定について」ご審議いただきました。
審議会における答申の内容は、100%の経費回収率(※)とした下水道使用料の改定が必要であるが、大幅な値上げは使用者の皆さんに大きな負担となることから、使用料の段階的な値上げを採用すべきであるとし、令和5年度に経費回収率93.3%相当額、令和8年度以降に経費回収率100%とした改定が妥当であること。
また、水道水を使用していない使用者の方は認定水量となり、一人当たり6立方メートルとして算定していますが、実際に即していないことから、一人当たり7立方メートルが妥当である旨の答申をいただきました。
答申を受け、令和5年2月に市議会へ上程し、可決されました。
※使用料で回収すべき費用をどの程度使用料で賄えているかを表す指標
Q これまでの経営努力は?
A 上下水道システムに農業集落排水料金システムの統合や、道路整備と一体で汚水管整備を実施、PFI方式の導入など経費削減に努めました。
Q 下水道使用料改定により、他市町より使用料が高くなりませんか?
A 1か月当たり20立方メートル使用した場合、改定前の使用料は税込み2,299円で、県内と比較しますと低い使用料です。今回の改定では1か月当たり20立方メートル使用で税込み2,756円となりますが、県内において平均的な使用料となっています。
Q 令和6年度以降の値上げの予定はありますか?
A 令和8年度以降に値上げを予定しています。
一度に大幅な値上げは使用者の皆さまの大きな負担となることから、段階的な値上げを採用しています。
Q 認定水量が6立方メートルから7立方メートルになることにより、どのくらい値上げとなりますか?
A 4人家族の場合、改定前では24立方メートルで算定しますが、改定後は28立方メートルと一人当たり1立方メートル加算されます。
結果、1か月当たりの改定前の下水道使用料税込2,800円から1,118円値上げし、改定後は3,918円となります。
人数 |
1人 |
2人 |
3人 |
4人 |
5人 |
6人 |
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改定前金額 (認定水量) |
1,100円 (6立方メートル) |
1,375円 (12立方メートル) |
2,068円 (18立方メートル) |
2,800円 (24立方メートル) |
3,553円 (30立方メートル) |
4,305円 (36立方メートル) |
改定後金額 (認定水量) (差額) |
1,355円 (7立方メートル) (255円) |
1,951円 (14立方メートル) (576円) |
2,901円 (21立方メートル) (833円) |
3,918円 (28立方メートル) (1,118円) |
4,934円 (35立方メートル) (1,381円) |
5,951円 (42立方メートル) (1,646円) |