概要
Google Asia Pacific 社による「Google 水管理プログラム※」の一環として資金提供によるご支援をいただき、渡良瀬遊水地とその周辺の淡水域の環境改善と生物多様性向上に向けたプロジェクトを実施しています。
水管理プログラム
Google 社は、2030年までに自社の事業所やデータセンターで消費する水の量よりも多くの水を補充・再生することを目指す取り組みを推進しています。Google 社が事業展開する地域共同体の水質向上と安全性を推進し、健全な生態系の回復に寄与するため、さらに管理基準を引き上げるなどして、施設からの排水の水質改善にも努力しています。
詳細
事業主体:NPO法人ラムサール・ネットワーク日本
連携主体:渡良瀬遊水地コウノトリ・トキ定着推進協議会(事務局:小山市、会員自治体:栃木市・野木町)
資金提供:Google Asia Pacific 社
支援期間:2023年7月〜2025年12月
支援金額:約25万ドル
渡良瀬遊水地で実施する事業
コウノトリの生息環境ともなる渡良瀬遊水地内のメンテナンス
渡良瀬遊水地に広がるヨシ原は、コウノトリをはじめとした鳥類の採餌環境として必要とされるものです。この湿地の喪失を防ぎ、維持するために必要な除草とメンテナンスをします。
活動A 湿地の保全
掘削により再生した湿地に対する重機によるメンテナンスを行います。
地元農家との連携
コウノトリなどの鳥類をはじめとする生きものが水田を利用できるように、湛水エリアの確保を目指します。
活動B 水田ビオトープの実施
「江」を設置し、中干し期間でも湛水エリアを確保します。
※実際に取り組みを行っている水田(「小山市大字白鳥地内(写真左)」と「小山市大字下生井地内(写真右)」)
活動C 取水ポンプの設置および冬期湛水の実施
井戸の掘削やポンプの設置を行い、冬期湛水を実施します。
※2024年の冬 取り組み開始予定
渡良瀬遊水地周辺の環境教育
活動D 渡良瀬遊水地にかかる環境教育のためのハンドブック作成・頒布
渡良瀬遊水地に関する環境学習ハンドブックを作成します。
※2025年7月 完成予定
Google Asia Pacific 社が来訪
令和6年4月24日、25日にGoogle Asia Pacific社と撮影クルーが来訪し、渡良瀬遊水地支援プロジェクトに関連するフィールドや取り組みに関わる方々のインタビュー動画を撮影しました。動画は、Google社が主催する国際会議にて紹介されました。
◆Youtubeにて公開されています!