熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラート
環境省と気象庁は、令和3年度から「熱中症警戒アラート」を全国で運用しています。
熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)※に基づき、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される場合に、暑さへの「気づき」を呼びかけ、国民の熱中症予防行動を効果的に促すための情報です。
全国を58に分けた府県予報区等を単位として発表し、発表対象地域内の暑さ指数算出地点のいづれかで、日最高暑さ指数33以上と予測した場合に発表されます。
さらに、令和6年度からは「熱中症特別警戒アラート」が運用開始されました。
熱中症特別警戒アラートは、気温が特に著しく高くなることにより、熱中症による重篤な健康被害が生じる恐れがある場合(県内観測地点、すべての地点で暑さ指数が35に達したとき)に発表されます。
※暑さ指数(WBGT):気温・湿度・輻射熱(日差し等)・風等から成る熱中症の危険性を表す指標。
環境省公式LINEアカウントでは、いち早く熱中症アラート情報を発信しています。
アラートが発表された際、小山市では、小山市安全安心情報メール、おーらじにて情報を配信しています。
ぜひご登録をお願いいたします。
↓LINE公式アカウント「環境省」はこちら
クーリングシェルターについて
クーリングシェルターとは、危険な暑さから避難できる場所として、小山市が指定した施設です。熱中症特別警戒アラートの発表期間中、各施設の開放日、及び開館時間において、一般に開放されます。自宅にエアコンがある場合や、涼しい環境が確保できる際には、クーリングシェルターへの移動は必須ではありません。
しかし、特別警戒アラートの発表期間中は、涼しい環境が確保されている状況でも、随時アラートのチェックや、ご家族・近隣の方の見守りや声かけ、こまめな水分補給を心がけましょう。
栃木県の暑さ状況については、R6年5月〜9月末までの毎日、おーラジにてその日の予想される暑さを発信しています。熱中症特別警戒アラートが発表された際は、小山市から安心安全メールも発信されます。テレビやラジオ等で、最新の情報をご確認ください。
クーリングシェルターの場所、開放時間等の詳細は、下記のPDF(一覧)をご覧ください。
【公共施設】クーリングシェルター場所一覧[PDF形式/648.2KB]
【民間施設】クーリングシェルター場所一覧 [PDF形式/170.8KB]
クーリングシェルターポスター [PDF形式/218.69KB]
※民間施設クーリングシェルターに指定されております、ウエルシア西城南店は、現在建て替え中のため、仮店舗の調剤薬局のみ営業しております。
民間施設で、クーリングシェルターに協力いただける場合には、総合政策部ゼロカーボン・ネイチャーポジティブ推進課までお問い合わせください。
電話:0285-22-9277 メール:d-zcnp@city.oyama.tochigi.jp
熱中症について
地球温暖化に伴い熱中症による救急搬送患者数は増加傾向となっています。
熱中症は命にかかわる病気ですが、周りの声かけや予防対策をすれば、防ぐことが出来ます。
国は「熱中症予防強化期間」を4月1日から9月30日として、時季に応じた適切な呼びかけを行うこととしています。
体が暑さに慣れていない5月頃から残暑の厳しい9月頃までは、特に熱中症に注意が必要です。
小山市でも、熱中症による救急搬送件数が増加しています。
今から準備できること
エアコンの早期点検・試運転
急に暑くなると、「エアコンを動かそうと思ったら故障していた」という理由で、7月前後のエアコンの点検、修理、設置工事は非常に混みあいます。
数週間待つことになり、エアコンが使えないということもあります。
安心して快適な夏を迎えるため、エアコンの点検、試運転はお早めに行ってください。
古いエアコンを使っている方は特にご注意ください。
詳細は「暑いのに故障した!?夏本番前にエアコンの試運転を!(政府広報オンライン)」をご覧ください。
帽子や日傘の準備
日傘を利用することで、暑さ指数(WBGT)の1~3℃低減効果があります。
また、帽子と日傘を併用することで、帽子だけを利用するより17%汗の量が減ることがわかっています。
環境省でも、暑さ対策として日傘の利用推進を目指しています。
詳細は「日傘の活用推進について~夏の熱ストレスに気をつけて!~(環境省)」をご覧ください。
2023年の発生状況(5月~9月の熱中症による救急搬送の状況より)
熱中症発生場所
- 第1位 住居 44.9%
- 第2位 仕事場(工場等) 15.4%
- 第2位 道路 15.4%
救急搬送者
- 第1位 高齢者 48.7%
- 第2位 成人 42.3%
- 第3位 少年 7.7%
※小山市消防署より
熱中症は住居内で起きることが多く、高齢者や子どもの方は、熱中症になりやすいため特に注意が必要です。
1.熱中症とは?
「環境」「からだの状態」「行動」のそれぞれの条件が合わさると、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、熱中症の症状が引き起こされます。
症状
- 軽症…めまい、立ち眩み、こむら返り、大量の発汗
- 中等症…頭痛、吐き気、身体のだるさ
- 重症…意識がない、けいれん
(イラスト)厚生労働省:「熱中症予防のために」パンフレットより
自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車(119番)を呼びましょう。
2.熱中症の応急処置
- エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など涼しい場所へ避難
- 衣服をゆるめ、からだを冷やす(首の周り、脇の下、足の付け根など)
- 水分・塩分、経口補水液※などを補給 ※水に食塩とブドウ糖を溶かしたもの
(イラスト)厚生労働省:「熱中症予防のために」パンフレットより
自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車(119番)を呼びましょう!
詳細は「熱中症が疑われる人を見かけたら(厚生労働省ホームページ)」をご確認ください。
3.熱中症にならないために
暑熱順化とは
「暑熱順化(しょねつじゅんか)」とは、徐々に体を暑さに慣れさせることを言います。
本格的な暑さが来る前の体は、気温が高いにも関わらず、汗が出にくくなっており、体から熱が逃げないため、体温調節がうまくできず、熱中症が引き起こされます。
暑熱順化がすすむと、発汗量や皮膚の血流量が増加し、体の表面から熱を逃がす「熱放散」がしやすくなります。
暑熱順化には、個人差もありますが、数日から2週間程度かかります。熱くなる前から備えることが大切です。
暑熱順化をすすめる方法
- 湯船に10分間浸かる
- 筋トレ・ストレッチを行う
- ウォーキング、ジョギングを行う
熱中症予防のポイント
- のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給する
- 扇風機やエアコンで温度をこまめに調節
- 遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
- 外出時には日傘や帽子を着用
- 天気のよい日は日陰の利用、こまめな休憩
- 吸湿性・速乾性のある通気性のよい衣服を着用
- 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで、からだを冷やす
(イラスト)厚生労働省:「熱中症予防のために」パンフレットより
『熱中症警戒アラート』『熱中症特別警戒アラート』発表時には、外出をなるべく控え、暑さを避けましょう。
啓発チラシ
小山市では高齢者・成人・こどもの3種類を作成し配布をおこなっております。
企業団体等の方でチラシの配布をご希望される方は健康増進課(電話番号:0285-22-9520)までご連絡ください。
高齢者
成人
多言語版は「熱中症を防ぎましょう 普及啓発用資材(リーフレット等) | 厚生労働省」をご覧ください。
こども
おやま・まちづくり出前講座
熱中症をテーマに出前講座を開催しております。ぜひご活用ください。
民間企業との連携
令和5年度より小山市と包括連携協定を結ぶ事業者と協力し、チラシの配布や、のぼり旗の設置など熱中症の啓発を行いました。
事業者名
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、大塚製薬株式会社、小山農業協同組合、株式会社エイジェック 、株式会社伊藤園、損害保険ジャパン株式会社 、第一生命保険株式会社 、三井住友海上火災保険株式会社、郵便局
他の熱中症関連情報
- 環境省:熱中症予防情報サイト
- 厚生労働省:熱中症予防のための情報・資料サイト
- 栃木県:「熱中症」に注意しましょう!
- 熱中症予防声かけプロジェクト