救急救命士法施行規則の改正(平成26年4月1日施行)に伴い、救急救命士による医師の具体的な指示を必要とする救急救命処置の範囲が拡大されました。
これを受けて、新たな処置に関する講習を修了した救急救命士により運用を開始することとなりました。
1.拡大された処置及び効果
血糖測定並びに、低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与
血糖を測定することで、より適切に医療機関の選定を行うことができます。
また、低血糖状態の傷病者にブドウ糖を投与することで、低血糖状態を早期に改善することができます。
心肺停止前の重度傷病者に対する静脈路確保及び輸液(点滴)
血圧の低下を和らげることができます。
また、身体を長時間挟まれた傷病者が、救出直後に陥る重篤な病態(クラッシュ症候群)を予防できる可能性があります。
2.運用開始
平成27年7月1日
3.適応年齢
15歳以上です。
ただし、年齢が不明の場合は、現場出場救命士の推定により判断します。
4.その他
拡大された処置は、一定の講習を受講した救急救命士のみ実施可能です。

血糖測定

静脈路確保及び、ブドウ糖投与