妊娠中の方とそのご家族の方へ
ご妊娠おめでとうございます。
母子健康包括支援センターでは、保健師・助産師・看護師・保育士の専門職が、妊娠中のママとそのご家族が安心して妊娠・出産を迎えられるよう、ご相談をお受けしています。どんなささいなことでも、お気軽にご相談ください。
期待と不安なお気持ちでいっぱいかと思いますが、これからのマタニティライフを楽しみましょう。
妊娠中の過ごし方
妊娠中は、赤ちゃんの成長はもちろん、お母さんの健康を維持するための大切な時期です。
悩んだり、迷ったりした際には、家族や医師・助産師・保健師などに相談することが大切です。
妊婦健康診査
妊婦健診(妊婦健康診査)は、お母さんとおなかの赤ちゃんの健康を守り、妊娠の経過が順調かチェックするためのものです。自覚症状がなくてもトラブルが隠れている場合があります。安心して出産を迎えるために、妊婦健診を受けましょう。
妊婦健診受診の目安
妊娠 0週~23週 :4週間に1回
妊娠24週~35週:2週間に1回
妊娠36週~ :1週間に1回
また、下記の症状があるときには妊婦健診を待たずに、医療機関に連絡し、相談しましょう。
・性器出血
・腹痛
・破水
・発熱(38度以上)
・その他 気になる症状
妊婦歯科健康診査
妊娠初期は、つわりで歯磨きが十分にできなくなったり、ホルモン分泌が変化し歯茎が炎症を起こしやすくなります。妊娠中にむし歯や歯周病の細菌が体内に入り込むと、赤ちゃんに影響がでることがあるといわれています。そのため、妊娠中期の安定した時期に歯科健診を受け、むし歯や歯周病を予防しましょう。
マタニティクラス
小山市役所では、ママやパパ、おじいちゃん、おばあちゃんになる方のためのマタニティクラスを実施しています。
地域でのお友達づくりや妊娠・出産・育児のことなどについて学びませんか。申し込みは予約制です。
気を付けたい疾患・症状
HELLP症候群
HELLP(ヘルプ)症候群は妊娠後期になりやすい病気のひとつです。
症状としては、突然に上腹部痛や胃痛、倦怠や疲労を感じたり、嘔吐・下痢をしたりなどの症状がでたりします。また頭痛や目がチカチカするなどが起こることもあります。
このような症状がみられた場合には、医療機関に相談し、必要な検査を受けることが重要です。
常位胎盤早期剥離
常位胎盤早期剥離とは赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれてしまう状態をいいます。胎盤は子宮の内側にある、赤ちゃんに栄養や酸素を届ける役割を持ち、赤ちゃんの発育に必要不可欠な臓器ですが、何らかの原因で、妊娠中期以降にお腹の中に赤ちゃんがいる状態で胎盤が剥がれはじめてしまうことがあります。
症状としては、激しい腹痛や大量出血が見られ、お腹が板のように硬くなってしまうのが特徴です。
このような症状がみられた場合には、すぐに医療機関に相談し、必要な検査を受けることが重要です。
オウム病
オウム病は稀な感染症で、日本での発症者は全国でわずか年間20~30例ほどです。主に鳥(オウム、インコ、ハトなど)のほか(ウシ、ヒツジ、ヤギなど)の動
物の分泌物・排泄物などから人へ感染します。感染すると、妊婦は重症化する傾向があるため、妊娠した女性は鳥や動物との不必要な接触(特に口移しなどの濃厚な直接接触)は控えることが大切とされています。
母性健康管理指導事項連絡カードを活用しましょう
妊娠中は、仕事に影響を与えるほどの身体的な症状がでることもあります。また、仕事の内容によっては、母体や赤ちゃんに影響を与えないか不安に思うこともあるかもしれません。そんなときは、妊婦健診などの際に、主治医や助産師に相談してみましょう。
主治医からの指導事項(例:勤務時間を短くする必要がある)を的確に事業主に伝えるためのツールとして、母性健康管理指導事項連絡カードがあります。
母性健康管理指導事項連絡カードとは [PDF形式/1.15MB]
困ったときは
母子健康包括支援センターでは、保健師・助産師・看護師・保育士の専門職が、妊娠中のママとそのご家族が安心して妊娠・出産を迎えられるよう、ご相談をお受けしています。どんなささいなことでも、お気軽にご相談ください。
連絡先:0285-22-9527
場 所:小山市役所3階 母子健康包括支援センター