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  • 【更新日】2024年1月15日
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建設水道常任委員会視察報告(令和5年10月30日から11月1日)

北海道北広島市「北広島駅西口周辺エリア活性化事業について」​

北広島市は北海道西部、石狩平野の中央にあり、札幌市と新千歳空港の間にある丘陵地帯に位置している。明治初期に広島県人が集団移住して開拓した土地であり、クラーク博士が「ボーイズ・ビー・アンビシャス」の名言を残した地でもある。近年は、快速電車で札幌まで16分と交通至便なことからベッドタウンとして発展し、令和5年には北海道日本ハムファイターズの新球場であるエスコンフィールド北海道が完成した。

JR北広島駅西口周辺の市有地では、これまで低層の建物しかなく高度利用されていなかったが、平成28年に新球場誘致が決定したことが大きなきっかけとなり、北広島駅西口周辺エリア活性化事業が始まった。平成30年度に「立地適正化計画」の策定、その後のサウンディング型市場調査等を経てプロポーザルにより選定された株式会社日本エスコンとパートナー協定を締結し、令和3年度に策定された「駅西口周辺エリア活性化整備計画」に基づき、駅西口周辺エリアの開発を段階的に行うものである。日本エスコンは北広島市から用地を取得し、整備・運営まで担っている。

北広島駅前エリアにおいては、複合交流拠点整備、駅前広場再整備、代替公園機能整備、北広公園利活用による複合交流拠点づくり、北エリア等においては、駅前エリアの整備終了後に開始予定で、分譲住宅、駐車場等の整備による生活基盤づくりを行っていく。

本事業は、駅前広場にシャトルバスの乗降場や歩行者デッキ等を整備することによるボールパークへのアクセス向上とともに、商業施設、病院、保育所等と住居をセットで整備することで、札幌市のベッドタウンである北広島市の昼間人口を増加させ、野球の試合が無い日でも北広島駅周辺に賑わいを創出することが大きな目的の一つであり、あくまでも市民第一の施策である点が印象深かった。

民間のアイディアと資金を最大限活用して街づくりを進めていく本取り組みは、小山駅周辺地区の低未利用地を活用して都市整備を進めていく必要がある小山市にとって大変参考になる事例であった。

北海道石狩市「オンデマンド交通「いつモ」の実証運行について

石狩市は札幌市の北に隣接し、石狩川の河口に位置している。市名の「石狩」は先住民であるアイヌ民族の言葉で石狩川を指す「曲がりくねって流れる川」または「神様がつくった美しい川」を意味する「イシカラペツ」に由来する。古くは17世紀初頭に松前藩が石狩場所(交易を行う範囲)を設けたことを機に、サケの交易でにぎわった。昭和40年代からは札幌市のベッドタウンとして宅地化が進み、石狩湾新港建設により道央圏の物流・産業拠点、また北方圏諸国との交通拠点となり発展を遂げている。

現在、石狩湾新港地域には700社を超える企業が立地し、約2万人の就業者が働いているが、就業者の主な通勤手段は自家用車と企業が手配する自社バスであり、公共交通の利用率は1.6%に留まる。また、市街地においても路線バスの利用が減少傾向にあり、高齢化も進行していることから、これら公共交通の課題を解決するために、石狩市は2期にわたって「いつモ」アプリによる人工知能を活用したオンデマンド交通の実証実験を行っている。

実証実験の期間は1期が令和4年10月から令和5年3月まで、2期が令和5年9月から令和6年3月までで、札幌市内の2駅と石狩湾新港地域を結ぶ通勤オンデマンド交通と、市街地内の移動を目的とした石狩市内を周遊する市内オンデマンド交通を設定した。

本サービスを利用するためには、スマートフォンアプリ「いつモ」をダウンロードし、会員登録のうえ予約をする。料金の支払いはアプリ上においてクレジットカード決済で行う。また、市内オンデマンド交通については、カスタマーセンターへの電話で予約することも可能である。

乗車および降車については、既存の路線バスのバス停だけでなく、公共施設や商業施設付近等の市民の利用が多い場所に約600か所設定されており、アプリから場所および時間を設定したうえで、向かっているバスの位置をリアルタイムで確認することもできることから大変利便性の高いシステムであると感じた。

一方で、高齢の方を中心にアプリの使い方が理解できない方が一定数いること、路線バスと競合する恐れがある地域内の移動はできないこと、採算が見込めないことなどの課題があるが、必要な行政サービスとして本格導入したいとのことであった。

交通空白地域の解消および市内全域の移動を可能とするため、おーバスやデマンドバスにより継続可能な地域公共交通体系の実現を目指す小山市においても、石狩市の取り組みは大変参考になる事例であった。

北海道江別市「緊急貯水槽など災害への備えについて

江別市は札幌市の東に隣接し、市内にJRの駅が5つあることから、これらを中心に昭和40年代から宅地化が進み札幌市のベッドタウンとして人口増加を遂げた。市内には官民の大規模研究施設が立地し、4大学1短大がある。これら研究施設・大学が市内生産者・製造業と連携した地域ブランドづくりの取り組みも盛んである。また、明治に始まった江別のれんがは現在でも全国に流通しており、平成16年に北海道遺産として認定されている。

江別市では、地震などの災害による大規模な断水時に飲料水を確保できるように様々な対策をしている。そのひとつとして避難所となる公園や学校の敷地内など市内6か所に緊急貯水槽を整備しており、これにより、生命維持に必要な一人あたり一日3リットルの水3日分を38,500人分貯水することが可能となっている。

緊急貯水槽は水道管とつながっているため常時新鮮な水道水で満たされており、地震などにより配水管の破損が検知されるとバルブが自動的に閉まることで非常用の飲料水が確保される。これにホースとポンプをつないで給水することになる。

また、人事交流がきっかけで隣接する札幌市と協定を締結し、その取り組みの一つとして緊急時連絡管を整備し、平成29年12月から運用開始となっている。これにより、災害時に江別市大麻地区と札幌市厚別北地区との間で水道水を相互融通することができるようになった。送水可能な一時間当たりの最大水量は、江別市から札幌市が50立方メートル、札幌市から江別市が120立方メートルとのことである。

その他、地震対策をした水道管や、緊急時連絡管から直接給水できる災害時給水栓を市内2か所に、また、地震や配水管の折損を感知して配水池に水道水をためておくことができる緊急遮断弁を市内1か所に設置する等の様々な対策によって緊急時の飲料水の確保に努めているとのことであった。

これまでも地震や大雨等の災害による断水に悩まされてきた小山市において、江別市の様々な取り組みは大変参考になる事例であった。

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