左脚を負傷したコウノトリ「歌」を保護しました
渡良瀬遊水地に定着し、9月26日(土曜日)に左脚を負傷している様子が観察されていたメスのコウノトリJ0181「歌」(2歳)について、保護に向けた調整を栃木県及びコウノトリの保全に取り組む国内の飼育施設や行政機関等で組織されるIPPM-OWS(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル)と進めていましたが、同個体の保護について、捕獲を小山市、捕獲後の治療を県が実施することとし、10月8日(木曜日)に、IPPM-OWSをはじめ関係機関のご協力のもと保護(捕獲)し、応急処置を施した後、県の施設へ搬入しました。
尚、同施設は一般への公開・見学等は行っていません。
保護した個体
J0181「歌」(メス・2歳)
平成30年3月13日 徳島県鳴門市(電柱巣)生まれ
(渡良瀬遊水地への定着日:令和2年3月11日)
保護した日時
令和2年10月8日(木曜日)午前5時45分
保護した場所
栃木市藤岡町帯刀地内 休耕田
実施主体
小山市
協力
- IPPM-OWS及びIPPM-OWS加入の各機関
- 兵庫県立コウノトリの郷公園
- 公益財団法人東京動物園協会多摩動物公園
- 埼玉県こども動物自然公園
- 千葉県野田市
- 埼玉県鴻巣市
- 栃木県
- 栃木市
保護までの経過
9月26日(土曜日)
左脚を負傷している様子が観察される
9月27日(日曜日)
IPPM-OWSに負傷箇所の写真を提供し、左足骨折と推定
栃木県及びIPPM-OWSとの保護に向けた調整を開始
10月1日(木曜日)
小山市が主体となり保護する方針を決定、保護に向けた給餌を開始
10月4日(日曜日)
兵庫県立コウノトリの郷公園協力のもと捕獲用ネットランチャーの設置
10月8日(木曜日)
捕獲し応急処置を施した後、県の施設(一般へは非公開)へ搬入(今後、県により治療を実施予定)
【重要】観察マナーの徹底にご協力ください
- コウノトリの観察や撮影は堤防上からなど、150メートル以上離れた場所から行ってください。
ただし、繁殖期間中は堤防上から観察してください。 - 大変危険ですので、路肩や路上など通行の妨げとなる場所へは駐停車しないでください。
- 渡良瀬遊水地第2調節池の小山市域では、「渡良瀬遊水地の保全と再生及び賢明な活用に関する条例」によりドローンやラジコン等無人航空機の飛行が禁止されています。
- 渡良瀬遊水地の保全と再生及び賢明な活用に関する条例