コウノトリの野外繁殖記録(2024年)
今年も昨年と同じペアが、同じ場所で営巣(巣作り)しています。
ヒナ3羽の巣立ちが確認されました
1羽目:希羽(ノワ)
メス(個体番号:J0740)
足環の色:黒(右足に赤のエルザリング)
巣立ちの日時:令和6年6月20日(木曜日)午後5時30分※誕生から70日目
2羽目:つなぐ
オス(個体番号:J0739)
足環の色:黒(右足に黄のエルザリング)
巣立ちの日時:令和6年6月21日(金曜日)午前5時11分※誕生から71日目
3羽目:輝来(キラ)
オス(個体番号:J0741)
足環の色:黒(右足に青のエルザリング)
巣立ちの日時:令和6年6月22日(土曜日)午後4時14分※誕生から72日目
5月23日にヒナ3羽へ足環を装着しました
誕生したヒナが順調に育っていることから、5月23日(木曜日)に個体識別のための足環装着及び検体採取を行いました。
作業の結果、ヒナは順調に成長していることが分かりました。
詳細は記録資料をご覧ください。
コウノトリのヒナへの足環装着作業記録 [PDF形式/2.77MB]
ヒナの姿が確認されました
4月16日
1羽のヒナを確認
4月18日
2羽のヒナを確認
4月11日をふ化日と推定しました
4月11日
親取りが餌を吐き出すような行動を2回確認
上記を受けて、IPPM-OWS(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル)及び兵庫県立コウノトリの郷公園の助言のもと、観察者の報告やライブカメラの映像によりヒナがふ化したものと推定しました。
3月10日を産卵開始日と推定しました
2月上旬頃から
交尾らしき行動を確認
3月10日頃から
巣に伏せるような行動を確認
ボランティアの方が観察された記録から、3月10日に産卵が開始したと推定されました。
推定作業に協力いただいた機関
- Ippm-Ows(コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル)<外部リンク>
- 兵庫県立コウノトリの郷公園<外部リンク>
ペア個体について
オス「ひかる」8歳(個体番号:J0128)
平成28年(2016年)3月28日 千葉県野田市「こうのとりの里」生まれ
メス「レイ」5歳(個体番号:J0238)
平成31年(2019年)4月6日 千葉県野田市「こうのとりの里」生まれ
観察マナーの遵守にご協力ください
大空を悠々と飛ぶコウノトリですが、何かにぶつかったりしてケガをするケースが少なくありません。
巣に近づかないようにして、巣以外の場所で見かけても十分に距離をとることが大切です。
また、餌を与えてしまうと自ら餌を探さなくなり、野生復帰の妨げになります。
さらに、コウノトリを観察・撮影しようとして道路や農道に駐車すると、地元の住民の方に迷惑をかけてしまうかもしれません。
コウノトリにも、地域にも十分に配慮し、楽しく観察しましょう。
観察時マナー(郷公園引用) [PDF形式/323.62KB]