柳生博さんへのスペシャルインタビューを実施しました！
小山市では、2012年7月3日に渡良瀬遊水地がラムサール条約に湿地登録されたことを記念し、毎年記念事業を開催しております。
記念事業には、俳優であり、日本野鳥の会の名誉会長である柳生博さんに毎回お越しいただき、現地を視察いただくとともに、記念講演として登壇いただいておりました。
過去の講演では、度々コウノトリの飛来や今後の展望について「予言」をしていただき、そのことごとくが的中。
2018年には、コウノトリのヒナ誕生についても「予言」し、今回も見事的中しました。
あまりの驚きから、柳生さんに職員が電話したところ、突然で、さらに市役所の一職員からの電話にもかかわらず、快くインタビューをお引き受けいただきました。
このインタビューについて、柳生さんご本人にも了解を得られましたので、下記に一部編集版として掲載いたします。
柳生博さんへのインタビュー（一部編集）
2020年6月某日インタビュー記録 電話にて ※敬称略
（インタビュー開始）
職員：柳生名誉会長ですか？お久しぶりです。○○です。
柳生：○○か。久しぶりだな。コウノトリの様子はどうだ？
職員：無事にヒナが生まれました！2羽確認できました！
柳生：全部で2羽？
職員：いえ、少なくとも2羽の確認ということで・・・。
柳生：そうかそうか。
職員：市役所でも大騒ぎなんですよ。柳生さんの予言が当たったって！
柳生：本当に当たったなあ（笑）
職員：市長も大喜びですよ。コウノトリの話を始めると止まらなくて（笑）
柳生：やっぱりコウノトリって、自分を歓迎してくれる人のところに行くんだよな。
職員：多くの人が渡良瀬遊水地に集まった時には、来場者の頭上を大きく旋回するサービスを見せてくれたこともありました。
柳生：絶対分かってやっているよな。日本に限らずヨーロッパでもそういうエピソードは沢山ある。コウノトリは必ず態度で示してくれる。そういう風にコウノトリのキャラクター性が濃いから、みんな擬人化したくなるんだよな。
職員：地元の人からもそういったエピソードを沢山聞いています。
柳生：そうだろう。だからずっと講演の時も言ってきたんだよ。コウノトリのことをみんなが好きになることだって。コウノトリ市長で有名な豊岡市の中貝市長とは何十年の仲だけど、ずっと同じ話をしているよ。地元のみんなにコウノトリのことを歓迎してもらおうって。それが大事だって。
職員：確かに、コウノトリに分かってもらえたのかなという気持ちもありますね。
柳生：そういう気持ちになるよな。彼らの祖先は恐竜だから。人間からすると先輩みたいなものなんだよ。その先輩から認めてもらえたっていうのは何とも言えない気持ちになるよな。
職員：改めて、コウノトリのヒナの誕生についてコメントを頂くとしたらどうしましょう。
柳生：まずは、広大で行政区域をまたがって、色んな人たちが関係する渡良瀬遊水地。ここで沢山の人に歓迎されていることをコウノトリも分かっていたということ。そして、コウノトリのことがみんな本当に大好きで、子どもたちもコウノトリを見てニコニコしている。そんな人たちがいるところでヒナが生まれて、本当に良かった。
職員：柳生先生、本当にありがとうございました。
柳生：ありがとう。
（インタビュー終了）
柳生博さんご紹介（八ヶ岳倶楽部様ホームページより）
昭和12年1月 茨城県生まれ
土浦第一高校から東京商船大学に進学するも視力の低下により船長の夢を断念。
俳優座養成所に入り俳優として歩み出し、昭和36年 今井正監督の「あれが港の灯だ」でデビューする。
テレビ出演
朝のテレビ小説「いちばん星」野口雨情役（NHK）
「すばらしい味の世界」ナビゲーター（テレビ東京）
「Doサタデー」司会（関西テレビ）
「飛び出せ青春」教頭役（日本テレビ）
「クイズハンター」司会（テレビ朝日）
「生きもの地球紀行」出演およびナレーション（NHK）
「平成教育委員会」レギュラー回答者（フジテレビ）
「NNNドキュメント」ナレーション（日本テレビ）
「爆報Theフライデー」（TBS）
CM、ナレーションなど
ニコン メガネフレーム
ハウス食品 「デリッシュカレー」「特選わさび」「六甲のおい しい水」
小林製薬
パンアメリカン航空
東京海上火災
コムスン
興和「キューピーコーワゴールド
ACジャパン（公共広告機構）
著書
八ヶ岳倶楽部「森と暮らす、森に学ぶ」（講談社）
八ヶ岳倶楽部2「それからの森」（講談社）
「風景を作る人 柳生博」（辰巳出版）
「じぃじの森」（清流出版）
役職
日本野鳥の会 名誉会長
コウノトリ ファンクラブ会長
八ヶ岳倶楽部オーナー