RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって引き起こされる呼吸器の感染症です。
RSウイルスは一般的に乳幼児の呼吸器感染症として知られていますが、高齢者や基礎疾患のある成人においても、肺炎などを引き起こすこともあります。
感染経路と症状
感染経路
RSウイルスの感染経路は主に接触感染と飛沫感染です。
接触感染:ウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品を触ったりすることによる感染
飛沫感染:ウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことによる感染
症状
通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。
健康な成人は感染しても軽症で、大半は風邪のような症状で自然軽快しますが、高齢者や喘息・慢性閉塞性疾患(COPD)・心疾患などの慢性的な基礎疾患がある人、免疫機能が低下している人などが感染した場合は、肺炎などを引き起こし重症化する場合があります。
治療方法
RSウイルスへの特効薬はなく、基本的には対症療法を行います。
軽症の場合:市販の解熱鎮痛剤、水分補給など
重症の場合:必要に応じて点滴、酸素投与や人工呼吸器の使用等
予防方法
・予防接種(60歳以上対象)
※予防接種費用は全額自己負担となります。
・流水・石鹸による手洗い、またはアルコール製剤による手指消毒
・咳などの呼吸器症状がある場合のマスク着用
予防接種
60歳以上を対象としたRSウイルスワクチンが、令和6年1月より販売が開始されています。
接種をご希望の際は医療機関へご相談ください。
※小山市では大人のRSウイルスワクチン接種費用の助成等は実施しておりません。