思川開発事業は、利根川水系渡良瀬川の支川思川の上流部である南摩川に南摩ダムを建設し、洪水調節及び水道用水の供給等を図る多目的ダムを整備するとともに、思川支川の黒川、大芦川と南摩ダムを導水路で連絡して水融通を図り、水資源開発を行う事業です。
令和6年度の完成に向け、独立行政法人水資源機構による工事が進められています。
目的
(1)洪水調節
南摩ダム地点の計画高水流量 130立方メートル/秒のうち125立方メートル/秒をダムに貯留することにより、ダム下流の南摩川及び合流後の思川の洪水流量を低減し、洪水被害の軽減を図ります。
(2)水道用水の供給
栃木県、鹿沼市、小山市、古河市、五霞町、埼玉県、及び北千葉広域水道企業団の水道用水として、新たに供給します。
(3)流水の正常な機能の維持
思川支川の黒川、大芦川と南摩ダムを導水路で結び、各河川の流量が豊水時には取水を行い、導水路を通じて南摩ダム貯水池へ導水し、貯留します。また、渇水のときは、送水路・導水路を通じて南摩ダム貯水池から貯留水を補給し、流水の正常な機能の維持と増進を図ります。
また、利根川水系の異常渇水時の緊急水の補給を行います。
事業内容
所在地 | 栃木県鹿沼市 | |
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目的 | 洪水調節 水道用水の供給 流水の正常な機能の維持 |
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事業主体 | 独立行政法人水資源機構 | |
事業期間 | 昭和44年度から令和6年度 | |
小山市要望水量 | 0.219立方メートル/秒 |
小山市は、思川開発事業に参画しています
小山市水道事業では、安定して水を使用するため表流水と地下水から取水を行っておりますが、小山市南部が地盤沈下防止等対策要綱の保全地域とされており、引き続き地下水から取水を行うことは地盤沈下への影響等が心配されます。地下水の取水を制限する上で、将来の水需要量確保するため、0.219立方メートル/秒を要望水量として、思川開発事業に参画しています。
- 思川開発事業についての詳細は独立行政法人水資源機構思川開発建設所HPをご覧ください。