1. 実施目的
小山市が実施する「出井保育所建設に伴う設計業務委託」をより効果的、効率的に進めるため、企画提案をもとに最適な事業者を選定することを目的に、公募型プロポーザルを実施する。
2. 業務概要
業務名
出井保育所建設に伴う設計業務委託
委託個所
小山市大字出井1060番地1 他
業務内容
業務委託仕様書のとおり
履行期間
契約締結日から令和7年(2025年)5月30日まで
提案限度額
31,000,000円(消費税及び地方消費税を含む)
3. 参加資格
プロポーザル実施要領のとおり
4. スケジュール
内容 | 日程 |
---|---|
1.実施要領等の公表 |
令和 6年(2024年) 5月27日(月曜日) |
2.参加資格等に関する質問書の受付 |
令和 6年(2024年) 5月27日(月曜日)から 令和 6年(2024年) 5月31日(金曜日)まで |
3.参加資格等に関する質問書の回答 |
令和 6年(2024年) 6月 5日(水曜日) |
4.参加表明書等の受付 |
令和 6年(2024年) 6月 5日(水曜日)から 令和 6年(2024年) 6月 7日(金曜日)まで |
5.一次審査(書類審査) |
令和 6年(2024年) 6月10日(月曜日) |
6.一次審査結果の通知 |
令和 6年(2024年) 6月17日(月曜日) |
7.技術提案に関する質問書の受付 |
令和 6年(2024年) 6月17日(月曜日)から 令和 6年(2024年) 6月21日(金曜日)まで |
8.技術提案に関する質問書の回答 | 令和 6年(2024年) 6月26日(水曜日) |
9.技術提案書等の受付 | 令和 6年(2024年) 7月24日(水曜日)から 令和 6年(2024年) 7月26日(金曜日)まで |
10.二次審査(面接審査) | 令和 6年(2024年) 8月 1日(木曜日)午後 |
11.二次審査結果の通知・公表 | 令和 6年(2024年) 8月 9日(金曜日) |
5. 仕様書、実施要領、様式等
- 業務委託仕様書 [PDF形式/913.44KB]
- 位置図、敷地図 [PDF形式/961.76KB]
- 要求水準書 [PDF形式/2.34MB]
- 公募型プロポーザル実施要領 [PDF形式/783.47KB]
- 様式1 質問書 [PDF形式/323.42KB]
- 様式1 質問書 [WORD形式/23.09KB]
- 様式2 参加表明書(出井保育所設計) [PDF形式/345.59KB]
- 様式2 参加表明書(出井保育所設計) [WORD形式/20.59KB]
- 様式3 事業者概要・実績等(出井保育所設計) [PDF形式/332.75KB]
- 様式3 事業者概要・実績等(出井保育所設計) [WORD形式/34.79KB]
- 別紙「「 様式3 事業者概要・実績等」作成における留意事項」(出井保育所設計) [PDF形式/241.92KB]
- 様式4 技術提案書(出井保育所設計) [PDF形式/350.99KB]
- 様式4 技術提案書(出井保育所設計) [WORD形式/21.55KB]
- 様式5 概算工事費内訳書(出井保育所設計) [PDF形式/219.06KB]
- 様式5 概算工事費内訳書(出井保育所設計) [WORD形式/23.81KB]
6. 参加資格等に関する質問書の回答(令和6年6月5日公表)
5月27日から5月31日に受付した質問書について、以下のとおり回答します。
なお、参加表明書等の受付締切は、6月7日(午後5時)必着です。期間が限られておりますので、ご注意ください。
7. 一次審査結果の通知
6月17日(月曜日)、一次審査の結果を参加者(グループ参加場合は代表事業者)宛てに個別にメールで通知しました。
メールが届いていない場合は事務局までお問合せください。
締切日までに20者から参加表明書の提出があり、うち6者に技術提案書の提出要請を行いました。多数のご参加ありがとうございました。
8. 技術提案に関する質問書の回答(令和6年6月26日公表)
6月17日から6月21日に受付した質問書について、以下のとおり回答します。
なお、技術提案書等の受付締切は、7月26日(金曜日)の午後5時 必着です。期間が限られておりますので、ご注意ください。
9. 二次審査結果の通知・公表(令和6年8月9日公表)
審査結果
6者から技術提案書の提出があり、プレゼンテーション及びヒアリングによる二次審査を実施しました。結果は以下のとおりです。
(注記)プロポーザルは、「設計案」ではなく「設計者」を選定するために実施するものです。具体的な設計・デザイン等は協議して決定していきます。
事業者名 | 評価点 | |
---|---|---|
最優秀提案者 | 有限会社 アトリエ慶野正司一級建築士事務所 | 124.8点 / 150点 |
次点 |
D社 |
114.0点 / 150点 |
ー | E社 |
113.9点 / 150点 |
ー | B社 |
107.3点 / 150点 |
ー | F社 |
98.9点 / 150点 |
ー | C社 |
85.7点 / 150点 |
審査報告書
本プロポーザルの審査経過や審査結果報告を公表します。
提案書および審査委員会講評
以下の各コメントは審査委員会の中で委員から提起され、おおむね同意を得た内容となっていますが、必ずしも委員全員の一致した見解ではないことをご了承ください。
(注記)
・提案書は、提案者の技術保護や著作権保護のため、印刷・編集できない設定となっています。
・提案書を、転載・転用・複製・引用等の二次利用を行うことを固く禁じます。
今回応募いただいた皆さまには、設計案の検討や制作に多大な労力と時間を費やしていただき心より感謝申し上げます。
有限会社 アトリエ慶野正司一級建築士事務所(最優秀提案者)
有限会社アトリエ慶野正司/技術提案書 [PDF形式/8.34MB]
<講評>
・地域に親しまれ愛着をもたれる保育所を目指し、提案内容はもとより完成までのプロセスに園児・保護者・地域住民・卒園者と「みんなで作ろう」とする姿勢が感じられた。
・セキュリティに配慮しつつも出井公園との一体感があり、周辺の豊かな自然や田園環境、平地林との調和を活かしたコンセプトとなっている。
・子育て支援施設としての魅力がある提案である一方、形態・意匠は凡庸で、建物で完結する志向が強いように感じられた。地域や公園との関わりについてもう一工夫がほしい。
以下、五十音順となります。
株式会社 相坂研介設計アトリエ
株式会社相坂研介設計アトリエ/技術提案書 [PDF形式/7.85MB]
<講評>
・限られた敷地設定の中で検討されたT型に機能を配置した計画は唯一であり納得できるものであった。ゾーニングや回遊動線、視界も働く職員のことが考慮され、保育士の人数が減る時間帯でも対応できるものとなっている。
・西側にかかる大きな膜屋根や一時預かり室と子育て支援室をあえて最南端の公園側に配置した提案は、開かれた子育て支援拠点の理念を体現し、保育所を利用していない家庭や地域住民との小さな交流を支える仕掛けになっている。
・子どもの一番の居場所・活動場所となる保育室や園庭などに窮屈さが感じられた。南側に広がる公園との一体的な活用についても弱いと感じた。
株式会社 NHA
<講評>
・子育て支援室を「まちのいえ」として公園側に独立させ多目的な活用、多様な交流ができる拠点とした点は、地域と保育所の接点を広げる独創性のある提案として評価できる。
・12の庭が子どもたちにワクワク感や好奇心を与え、次の活動への期待を持たせる空間となっている。職員にとっても開けた視界、効率的な動線など、ストレスが極力抑えられ、働きやすい環境となるよう配慮されている。
・諸室を半屋外の回廊でつなぐ計画は、開放性や回遊性を高める効果が期待できるが、冬季の季節風、風雨の吹き込み、土埃など管理運営面での負担が懸念される。
株式会社 キクチヒロフミ・アースワーク一級建築士事務所
株式会社キクチヒロフミ・アースワーク一級建築士事務所/技術提案書 [PDF形式/5.23MB]
<講評>
・設計者の理念が保育所全体に具体的に示されており、職員の連携や利用者に対する配慮、子どもの遊びを促すための空間づくりが意識されている。
・公立の保育所の敷地全体を森とすることで、子どもたちの生育やほかの点でどういうメリットが生まれるのか、保育所と公園との境界も曖昧になることでセキュリティ面での懸念や保育室前や2階などの視認性の悪さもあり、ちょっとした危険も多くなることに対して、どうフォローするのかについても語ってほしかった。
・プレゼンテーションが十分ではなく、案を説明しきれているとは言えなかった。
西沢立衛建築設計事務所・ミサワホーム JV
西沢立衛建築設計事務所・ミサワホームJV/技術提案書 [PDF形式/5.04MB]
<講評>
・どこにいても光が差し込む諸室は子どもにとって安心で快適な環境となり、また屋外デッキから園庭、園庭から公園へと連続する屋外空間は子どもに好奇心と楽しみを与え、内と外、静と動の両活動を提供できる計画となっている。
・公民館や公園など周辺環境への配慮が感じられる提案となっており、公園側の園庭や園舎外周に切り込む小さな外部空間、子育て支援施設の前にのびる庇など、これらのスペースで行われるであろう小さな交流が少しずつ広がりを持ち、公園と保育所、保育所と地域に広がっていく物語が想像できる。
・医療的ケア児・3〜5歳児の活動・保育士の動きなどに関する理解、ゼロカーボン化への取り組みやZEBに関する提案が弱いように感じられた。室計画・デザイン、さらにはプロセスのデザインにおいて、より個性が感じられる具体的な提案があるとよかった。
株式会社 プラスニューオフィス
株式会社プラスニューオフィス/技術提案書 [PDF形式/1.37MB]
<講評>
・「うちにわ」と「そとにわ」により毎日の生活と遊び場・くつろぎの場を広げることができ、子どもたちが充実した毎日を送れる空間となっている。乳児プレイルーム、遊戯室、ランチルームを一体的な大空間とできるのも魅力的である。
・全体としてロジカルにまとめられた機能的な提案となっている。西側に長く伸びるアプローチキャノピーも、地域や公園とのつながりを生み、小さな交流が起こりそうな予感を感じさせる。工事ステップ計画も具体的で説得力がある。
・「うちにわ」で子どもたちのアクティビティはおさまるだろうか。さらに溢れ出るアクティビティが連続的に「そとにわ」(公園)へと広がるだろうか。子どもたちのアクティビティが、園の運営の仕方によっては窮屈になってしまわないか心配を感じた。