小山市は、平成19年10月に景観法に基づく「小山市景観計画」を策定するとともに、「小山市景観条例」を制定し、平成20年4月1日に施行するなど、良好な都市景観の形成に向けて取り組んでいます。
栃木県においても、地域の特性を活かした魅力ある景観づくりを進めるため、平成15年3月に「栃木県景観条例」を制定し、首都圏有数の恵まれた美しさを持つ県土の景観を、将来の世代に継承すべき共通の財産であると認識し守り育てていくべきものと考え、様々な施策に取り組んでいます。
この「栃木県マロニエ建築・景観賞」表彰事業は、栃木県の「美しい景観づくり」を促進し、都市景観の形成、歴史・文化の創造及び建築水準の向上等のため、平成元年度に「建築物」を対象にスタートしたもので、平成16年度からは新たに「景観」を対象に加えて現在に至っています。
現在は、表彰部門を「建築文化部門」、「人にやさしい建築物部門」、「景観部門」にわけて表彰しており、小山市においても多くの公共建築物、民間建築物が受賞しています。
平成20年度は「景観部門」において奨励賞を受賞しました。
平成20年度受賞作品
作品評
小山市総合公園内につくられたホタル(ゲンジホタル)の復活と自然繁殖をめざす活動のシンボル的施設が「ほたるの館」である。
英国に端を発し、地域住民・市民、企業および行政が連携・協働するグラウンドワーク手法にもとづいて、2002年の実行委員会設立以来、6つの自治会、公募ボランティア、学校、企業などが会員となり、行政の支援の下、ホタル水路づくり、年3回の除草、および2004年以降の「ほたるの館」祭りなどを実施してきた。
都市の中の自然豊かな環境を、市民にとってより身近なものとするための地道な活動を評価するとともに、関係者の熱意と今後のいっそうの活動発展に期待し、マロニエ建築・景観奨励賞(景観部門)にふさわしい作品として決定した。