2度目の誘いで移住を決めた。小山のまちも暮らしも楽しくなる予感!

宮岸誠さん(30代、おやま暮らし1年目)
時代の流れに乗りつつ自然にも触れる暮らし
奈良県出身の宮岸さん。
移住する前は宮城県の牧場で働いていたそうだ。
転職をきっかけに小山で暮らしはじめ、現在は NPO や市民活動を支援している。

小山市市民活動センターの窓口でNPOや市民活動団体からの相談に乗る様子。
羊飼いとして牧場で働いていた頃は、自然の中で草木に触れるような生活をしていて、 時代の流れに沿おうと考えたことはなかった。
ところが、最近はスマートスピーカーや スマートリモコン、プロジェクターを住まいに導入し、「どんどん現代的になっています」 という。
移住してから生活スタイルに変化があったようだ。
休みの日は健康のために「小山総合公園」でランニングをする他、小山にある個人経営のカフェに訪れ、マスターと世間話を楽しんでいる。
また、車で寺社仏閣への参拝や買い物に出かけることもあるそうで、道中の山間部で自然の空気を味わったり、のどかな景色を眺めたりするという。
そんな宮岸さんに、移住するまでのことや小山の暮らしについて聞いてみた。
2度のお誘いから転職して小山へ
宮岸さんは出身である奈良県以外にも、岐阜県や宮城県で暮らしていたことがある。
さらに、ワーキングホリデーで、オーストラリアやカナダに住んでいた他、青年海外協力隊としてパプアニューギニアで活動していたこともあるそうだ。
そんな各地を転々としてきた宮岸さんが小山に初めて訪れたのは、宮城県で復興支援に携わっている時だった。
ある日、青年海外協力隊だった頃にお世話になった方 (現職場の上司)から、小山の「地域おこし協力隊」に応募をしてみないかと勧められたという。
当時の仕事であった「羊を飼育しながら地域の人と人のつながりを増やしていく」ことにやりがいを感じていた宮岸さんは、小山まで話を聞きにいった後、誘いを断ったそうだ。

宮城県の牧場で羊を飼育していた頃の宮岸さん。
その数年後、現職場の上司から再び連絡があった。
今度はNPOや市民活動を支援する組織の職員として小山で働かないかとのお誘いだった。
ちょうどその頃、宮岸さんは先の人生について考えていたそうだ。
「羊は好きだけど、羊飼いだけで生きていくビジョンが描けなくて、羊から一旦離れようと思っていた時期でした」とのこと。
話を聞くために再び小山に訪れた後、NPOや市民活動を支援する組織の職員として働くことを決め、小山での暮らしが始まった。
コロナ禍で馴染むまでに時間が掛かった日々
国内だけでなく海外も含めて様々な場所で暮らしてきた宮岸さん。
宮城県ではご近所付き合いもあり、近くの農家さんから野菜を貰うこともあったという。
「小山はどんな土地なんだろう。友達が出来なかったら嫌だな」と、環境の変化は気になっていたが、馴染みのない土地でも今まで通りに暮らしていける気がしていたそうだ。

インタビュー中はどの質問にも笑顔で受け答えをしてくれた。
実際に小山で暮らしてみると、思っていたよりも馴染むまでに時間がかかったという。
「これまで暮らしてきたところは、どこも田舎のような雰囲気がありました。小山は東京とも距離が近く、こんなにも都会に近いところで暮らすのは初めての経験。『自分をこの環境に適応させるにはどうしたらいいのかな』って感じていました」と宮岸さんは話す。
小山に来た当初はコロナ禍ということもあり、思うように動けない日々が続いた。
職場以外で繋がりを作る機会が作れなかったことが、馴染むのに時間が掛かった要因の ひとつのようだ。
移住してから1年ほど経った現在は、社会課題に意識がある人やまちづくりに興味がある人など、職場の繋がりから交流の機会が増えてきたという。
そして、小山でできた繋がりから、徐々に活動の幅が広がり始めようとしている。
小山のまちがもっと楽しくなる予感!
宮岸さんは小山でやりたいことを語り合う場(おやま妄想会議)に参加し、小山で夢や 目標を叶えたい人をゆったりとサポートする妄想を発表した。
「個々で妄想を実現するだけでなく、色々な人たちが集まって化学反応が起きるともっと面白くなりそうです。 小山では、まちづくりを頑張っている人たちが目に見えているので、今後が楽しみです」と笑顔で話してくれた。

オンラインで「おやま妄想会議」に参加して発表。
最後に小山の暮らしで楽しみにしていることを聞いたところ、「まずはコロナが落ち着くことを願っています。お店に入っても長居しない方がいいかなとか、考えないでゆっく りと楽しみたい。落ち着いて入れる状況になったら、まちなかを探索して、色々と見て回りたいです」とのこと。
宮岸さんはこれからも色々な場所に足を運び、様々な人たちと出会い、夢や目標をかなえたい人たちをサポートしながら、小山の暮らしを楽しんでいくことだろう。
おやま暮らしを考えている方へ!
宮岸さんから、おやま暮らしを考えている方に一言!
良い意味で地方過ぎず、都会過ぎない場所で、物価も高くないので、都会に息苦しさを感じて移住を考えている人は検討する価値ありだと思います。
小山をより楽しくしようと活動している人たちもいっぱいいるのでこれからが楽しみなまちです。
宮岸さんが思う、移住前に調べておけばよかったことをご紹介!
調べておけばよかったことではありませんが、物価が高いのではないかと気になっていました。
移住前に2回ほど小山に訪れて、自分が暮らすイメージが出来るか確かめました。
市役所の方々からのメッセージ
移住検討者さんが、小山で暮らすイメージがつきやすい様、市内のご案内をさせていただいています。
街の雰囲気はもちろん、物価も直接お伝えできればと思います。
また、小山市には宮岸さんはもちろん、街をより楽しくしようと活動している方がたくさんいます。
4月オープン予定の駅前コワーキングスペース「SEKEN」はそういった「面白い」方々が集まって繋がれる場所になるのではないでしょうか。
「移住して地方を盛り上げたい!」という方、大歓迎です!ぜひ一緒に小山を盛り上げていきましょう。
この記事を書いた人
藤本 尚彦
一般社団法人カゼトツチに所属。居場所を増やすこと、個人や団体の想いを地域の方々に届けることをテーマに活動中。
「地域の課題に取り組む方々の想いを届けて、協力者を増やしたい!」