第5回 小山のまちづくりシンポジウム
「思川に想いを込めて」
思川と市民参加のまちづくり
開催日時
平成14年3月9日(土曜日)12時30分開場、13時00分開会
開催会場
小山市立文化センター小ホール(入場無料)
主旨
小山の風景を代表する思川は、私たち市民の誇りであり財産です。
中核都市の市街地に近接した自然河川というまれに見る立地条件は、古くから市民の生活と密接な関係を築いてきました。
人々は自然の強さや尊さを川から学び、ある時は流通手段として、また情報発信や収集の場として、ある時は人々の心を癒す場として、私たち小山の市民の貴重なふるさと空間として機能してきました。
一方、戦後の治水優先の川づくりは、洪水の恐怖から市民を守ってくれるようになりましたが、同時に人々を川から遠ざける結果となり、ふるさと祭りや川釣りなどの一時のイベント時意外は、人々の生活から川の存在はかけ離れつつあります。
そのような中で、思川緑地整備など高水敷き活用などの整備や河川保全のための整備などを進めてきましたが、川本来の機能をまだ十分生かし切れていないのが現状ではないでしょうか。
そこで、もう一度川の機能を見直して、単に川から守る機能だけでなく、川を生かす発想により、人のためそして川のため、まちのためにもなるような新たな活用方策について議論し、さらにそれらの活動を通じて市民のふれあいの場や学習・情報発信の場など、市民にとって心から親しまれる素敵な思川にするための方法を考えてみたいと思います。
主催
栃木県小山市
後援
- 栃木県
- 関東地方都市美協議会
- 小山市教育委員会
- 小山市都市景観審議会
- 小山市都市整備委員会
- 小山市緑化審議会
- 朝日新聞宇都宮支局
- 産経新聞宇都宮支局
- 下野新聞社
- 東京新聞宇都宮支局
- 毎日新聞宇都宮支局
- 読売新聞宇都宮支局
協賛
- 土木学会関東支部栃木会
- 社団法人栃木県建築士会小山支部
- 小山商工会議所
- 小山市美田商工会
- 桑絹商工会
- 間々田商工会
- JAおやま
- 小山市女性団体連絡協議会
- 株式会社とちぎテレビ
- テレビ小山放送株式会社
- 小山建設業協同組合
- 栃木県建設技術協会
- 宇都宮市建設技術協会
- 足利市建設技術協会
- 小山市建設技術協会
- 栃木県土地改良事業団体連合会
- 栃木県下都賀漁業組合
- 小山市都市景観研究会
次第
13時00分
ハンドベル演奏
白鴎大学ハンドベルクワイア
指揮
荒井弘高
13時30分
開会
主催者挨拶
後援者代表挨拶
来賓代表挨拶
13時40分
基調講演『川から始めるまちづくり』
講演者
篠原修 東京大学工学部土木工学科教授
14時40分
休憩
14時50分
パネルディスカッション
パネリスト
篠原修(前出)
清水喜代志
国土交通省都市・地域整備局都市計画課企画専門官
諏訪ちひろ
小山市指定無形文化財下野しぼり技術保持者
大久保寿夫
小山市長
コーディネーター
瀧澤雄三(国立小山工業高等専門学校建築学科教授)
16時10分
閉会
入場者数
430名
講演者等の略歴(開催時)
篠原修(しのはらおさむ)、東京大学大学院工学系研究科社会基盤工学専攻教授
工学博士(東京大学)。1945年栃木県生まれ、神奈川育ち。
東京大学大学院工学系研究科土木工学専門課程修士課程修了(交通研究室)。
東京大学農学部助手、建設省土木研究所道路部主任研究員、東京大学農学部助教授(林学科)、東京大学工学部助教授(土木工学科)を経て、1991年より東京大学工学部教授(土木工学科)。
「景観デザイン研究会」代表。専門分野は景観工学、設計・計画史。
清水喜代志(しみずきよし)、国土交通省都市・地域整備局都市計画課企画専門官
1958年大阪市生まれ。京都大学大学院終了後建設省入省。
その後、静岡、千葉、東京、三重、愛知等で道路、環境、市街地整備関係の勤務を経て、1996年度から3年間、兵庫県都市住宅部計画課長として阪神淡路大震災の被災地における復興まちづくりに従事。
住民組織が主人公となるまちづくりへの支援、都市計画への住民提案制度、防災まちづくり読本の策定など貴重な体験をする。
2001年から現職、都市施設の計画を担当。
諏訪ちひろ(すわちひろ)、小山市指定無形文化財下野しぼり技術保持者、日本紙人形会長。
1959年小山市生まれ。女子美術大学芸術学部卒。
思川の流しびなを主催し、多くの講演会を行っているとともに、NHK展や伊勢参宮歴史館展など全国での展示や、パリ展、ドイツ展をはじめとする海外での展示会も行っている。
またテレビ出演や執筆活動も多い。第7回NHK関東甲信越地域放送文化賞受賞。
小山市都市計画審議会委員、小山商工会議所青年部理事など数多くの役職を務め、本市において幅広く活躍している。
大久保寿夫(おおくぼとしお)、小山市長
1948年小山市寒川生まれ。1973年東京大学大学院修了後、農林水産省入省。
2000年4月退職。その間、外務省及び岡山県、ともに3年間出向。
在中国日本国大使館一等書記官時代には、トキの借り受けの橋渡し役を務めた。
2000年7月より現職。「豊かで活気があり、暮らしやすい小山の創造」をモットーに、川とのふれあい行事の実施、メダカの保護やほたるの復活、桜の里親制度、緑の少年団による思川源流のまちとの植樹交流など、多くのアイデアと市民参加事業の実施により、小山の魅力創造に励んでいる。
瀧澤雄三(たきざわゆうぞう)、国立小山工業高等専門学校建築学科教授。
工学博士。1949年静岡県生まれ。日本大学工学部建築学科卒。
国立豊橋技術科学大学建設工学系助教授を経て、2000年より現職。
専門は高齢者館関連施設の空間計画及び施設整備計画等。
日本建築建築学会ハンディキャプト委員会、同高齢社会環境整備特別研究委員会、栃木県都市計画審議会等の委員を歴任。
小山市都市景観審議会会長。小山市都市整備委員会副委員長。
同時開催
- 思川流域小学校5校による「思川の現在の姿と未来像」の絵画展示
- 小山商工会議所による「小山のまちなかづくり」ワークショップ成果品及び駅東利用アンケート応募作品の展示
- 諏訪ちひろさんによる「下野人形」「流しびな」の展示