ご意見
祇園城跡の本丸二の丸部分の樹木の大半が伐採されるとの情報があります。どのような保存整備計画のもとに伐採がなされるのでしょうか。そもそもこのエリアは国史跡です。そして市民の憩いの場として、お花見の場所として、長年人々に親しまれてきました。それが突然の今回の事態です。
そこで次の2点を要望いたします。
- 伐採に関連する整備計画を広く公開すること。
- 伐採を中止すること。
回答
この度は、「祇園城跡の整備」に関するご意見をいただきまして、ありがとうございます。
ご指摘の通り、祇園城跡(城山公園)は、昭和31年の公園整備以来、市民の憩いの場、桜の名所として長く市民に親しまれ、平成3年には関東の名族小山氏の居城として国史跡に指定された都市公園です。
一方、近年では施設の老朽化や桜の古木化に伴い、年々来園者が減少しており、また、近隣住民の方々からは、樹木の大木化や古木化により倒木を心配する声が寄せられている状況です。
そのため、平成30年度に、城山(祇園城)公園再生に向けて新たな「憩い・集い」の拠点として、まちの活性化となる賑わいの創出を目的に基本計画「(仮称)城山公園フラワーパーク整備事業基本計画」を策定し、この計画に基づいて、令和4年度の第1期・公園南部(本丸・二の丸エリア)の整備完了を目指して事業を行なっており、このうちの樹木の保全・健全化工事の中において樹木の伐採を行う予定となっております。
これまで十分な公園維持管理の予算を確保できなかったことから、樹木の大木化・老木化や雑木の繁茂が進み、城跡遺構を痛めているとともに、土塁を含む斜面の崩落が複数箇所で発生しております。そこで、早急に法面保護工事を行うことにより、史跡としてこれ以上の損傷を防ぐ効果が期待できます。
また、それらの樹木により暗がりが多く、見通しも悪いことから事件や事故が頻繁に発生していることや、桜は植樹から多くの時間が経過し、枯損や腐朽が進んだものが多くなっていることから整理・更新して、歴史遺産を保全・活用し、市民の憩いの場、お花見の場所として、桜を中心とした花々を楽しめる空間を整備するものです。
ご要望の伐採に関連する整備計画の公開については、既に市ホームページで「(仮称)城山公園フラワーパーク整備事業基本計画策定について」を公表しておりますので、そちらをご確認いただきますよう、お願いいたします。
また、工事については、市民の皆さまが安全で快適に利用でき、史跡の保護を図る公園再整備にご理解いただきますようお願い申し上げます。